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来自白深夜宵的感想(转自https://t.co/gdfG7z8OnF)(2)

 後半に当たる第三章を読めば実際にこの部分が『溜め』として機能していたというのも間違いなく、むしろこちらのほうが表現としては正しい。
 しかし合宿等のイベントを重ねながら話は進むが、致命的に『停滞』しているものがあった。
 それは彼らの『関係性』だ。
 あとがきにも実際に『登場人物たちが動きたがっていない』という言葉、そして『停滞』しているという実感・苦悩を赤裸々に記されてた。
 青春の中で生じる心の動き、関係性の変化、進む時間、これらは一貫してチラムネにおいて描かれてきたストロングポイントだと私は思っている。
 しかし彼らは緩やかな時間の中、歩みを止め『停滞』してしまう。
 読み進めている時の私は、正直に言えばかなり楽観視していた。
 『停滞』していると感じこそしたが紡がれる物語からチラムネらしさというものは確かに感じられていたし、紙面も半分以上残っていたので「ここからどうなるのだろう」というワクワク感さえ感じていたのだ。
 だからこそあとがきで実際の苦悩を知った時は驚いた。

来自白深夜宵的感想(转自https://t.co/gdfG7z8OnF)


 このワクワク感は受け取り手、読者であるが故の無邪気な期待から生じたもの。
 この『停滞』にぶち当たってしまったときの、作品一番のファンは自分であるとあとがきに記した作者の苦しさは想像すらできなかったからだ。
 もっとも、こうしてチラムネ7巻が世に出た以上読者としての一番の努めは作品を楽しむことであり、その苦悩まで汲み取ろうとするのは傲慢なのかもしれない。
 さて、話を戻そう。
 第二章までは『停滞』の物語だった。
 朔達の関係性という意味でも、物語の構造というメタ視点においても、二重の『停滞』に囚われていたと言えるだろう。
 では、第二章を超えた先にある第三章はどうなっていったのだろうか
風雲急を告げる
 『停滞』してしまった第二章までの物語、そして彼らの関係性。
 それらを打破しうるとすれば一体誰なのか。
――――――それはもちろん、『望紅葉』以外にありえなかった。
 朔と彼女達を結びつけるもの。
 明日風にとっては河川敷であり、陽にとっては相棒としてのポジションであり、優空にとっては料理だった。

来自白深夜宵的感想(转自https://t.co/gdfG7z8OnF)


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