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《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)(5)

 僕はいつまでも変わり続けていたいし、叶うなら新しい一冊を出すたびに新鮮な驚きや、出逢いや、喜びや愛おしさや哀しみや苦しみを読者のみんなに差し出したい。
 ……本当に前半を超える後半を描けるんだろうか。
 心のどこかでずっと不安に思っていたところで、案の定、7巻の停滞と直面した。
出口の見えない迷路を手探りで匍匐前進するように、長い戦いが始まる。
 基本的にプロットを作らない僕にとって先の展開が読めないのは毎度おなじみのことだけど、最後にきっと面白くなるという予感だけはずっと手のひらに握りしめていた。
 だけど今回だけは、本当になにひとつ見えなかった。
 何度ぐーぱーしてみても手のなかは空っぽで、とりあえずは登場人物たちに寄り添って穏やかな日常を描いてみても、本当にこのまま最後まで仲よく学校祭の準備をして終わってしまうんじゃないかって、じりじりと足下から這い上がってくる不安に押し潰されそうだった。
 シリーズものを書くうえで心に決めていることがある。
 読者によって好きな巻が分かれるのは自然なことだし大歓迎だ。

《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)


 だけど繫ぎ巻だとか捨て巻だとか呼ばれるような巻だけは誓って作りたくなかった。
 たとえシリーズのなかでどんな役割をもった一冊だったとしても、なにかひとつぐらいは読んだ人の心に残るような物語を綴りたい。
でもこのままじゃ7巻がただの繫ぎ巻になっなってしまう。後半を楽しみにしている読者の期待に応えられない、過去の自分を超えられない。
 誇張でも比喩でもなんでもなく、停滞しているハートをノックするみたいに、何度も拳を心臓のあたりに叩きつけながら書いた。
 僕は毎日10㎞のランニングを習慣にしているのだけど、「まだ立ち止まりたくない」、「走り続けていたい」、「ここで終わりにしたくない」と祈るように走ってまた書いた。
 たとえあとから全部ボツにすることになったとしても、書き続けていればなにかが見えるかもしれないと願って書いた。
 朝早く起きて深夜に眠るまで、一日一回の食事とランニングの時間以外は全部捧げて書いた。
 正直このラノさえ諦めてしまえば、少しだけ楽になることはわかっていた。
 ここで挑戦をやめてしまえば僕は勝ち逃げができる。

《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)


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