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第20话 在人工的星空下(8)

(ここまで子どもみたいな顔はなかなか見ないから新鮮だな……なんだかテンション上がった子犬みたいで普段とは違った可愛さがある)
『水の遊びワールド』では水ヨーヨー釣りに熱中していたし、『クイズ大会』でも積極的に早押しして一生懸命答えていた。
 『ダンボール製2m像展』では初代ガンダム像を見て「見てください新浜君! こ、これアーバレストです!」と有名なSFミリタリーアクションラノベに出てくるロボットと間違え、制作チームから「あれも名作だけど違うっっ!」とツッコミを貰ったりもした。
 しかし、こうして移動している間は必ずプラカードを掲げて宣伝を怠らない真面目さは実に紫条院さんらしい。
「ああ、確かに祭りってどんなゲームでも妙に楽しいよな! なんかこう山の上で食べるラーメンがめっちゃ美味しいのと同じで!」
 そして、俺も少なからず浮かれていた。

第20话  在人工的星空下


何せ、文化祭を紫条院さんと歩いているだけでも夢のようなのに、憧れの少女は俺と一緒に遊び回ってこの上なく楽しそうにハイテンションなのだ。
 気分が高揚しないはずはない。
「あっ! 新浜君! 次あれに行きましょう! 準備で見かけるたびに気になってたんです!」
 そして、各クラスの出し物を制覇する勢いの紫条院さんが次に指さした先には、『完全手作りプラネタリウム』という看板があった。
「……その……思ったより狭いですね……」
「あ、ああ……まあ手作りのドームだしな……」
 受付の男子生徒に「うん? 二人か? 今体育館でライブやってるからガラガラだし、貸し切りでいいよ」と言われ、俺たちは教室内に作成された半球状のプラネタリウムドームの中に案内された。
 しかし中は椅子が円状に設置してあるものの男子が完全に立てるほどの高さがなく、俺と紫条院さんは真っ暗なテントで二人っきりでいるのと大差ない状態だった。

第20话  在人工的星空下


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