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第12话 黑心企业、不行、绝对不行(10)

言えば言うほど忌まわしい記憶があふれ出てくる。
 胸の内に溜まっていた愚痴が止まらない。
「繁忙期は寝袋を持って会社に何週間も泊まるハメになって仕事以外の行動ができない。当然倒れる奴も出てくるけど上層部は労るどころか根性なしのクズだと罵る。そしてそれだけ忙しくても社長の書いた本の感想文は原稿用紙50枚以上で提出しないとならない」
「ええと、その……戦時中の拷問の話じゃないんですよね?」
「残念ながら最初から最後まで現代日本の仕事の話なんだ」
こうして羅列すると改めて人間のいる環境じゃなかったなアレは。
 日々の超絶的な疲労のせいで頭がパーになって、自分の惨状を認識できなくなるのもいやらしいところだ。
「どこでもいいなんて言ってたら、そんな刑務所みたいなところにうっかり入ってしまう可能性があるってことなんですね……」

第12话  黑心企业、不行、绝对不行


「ああ、そしてそんなところで真面目に『どんなに辛くても意地でも我慢して』頑張ると絶対に心が壊れる」
そう、紫条院さんは未来においてまさにそうなった。
 こんなにも愛らしくて素敵なその心を――失ってしまったんだ。
それだけは……それだけは死んでも阻止しないとならない。
「親戚がそういう話を延々と語ってくれたから俺もビビって将来は真面目に考えるようにしたんだ。以前より勉強するようになったのもそういう理由だよ」
「ええ、私ももっと勉強しなきゃって気になってきました……!」
実体験に基づくブラックの実態を聞かされて紫条院さんは震え上がる。
 よし、これで紫条院さんが就職先で破滅するフラグはまた一歩遠ざかったな。
「でもそういうお話を聞いただけですぐに自分を色々と変えてしまうなんて新浜君は偉いですね……。私なんか頭ではわかっていてもいきなりそんなに自分を変えることなんてできません」

第12话  黑心企业、不行、绝对不行


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