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第12话 黑心企业、不行、绝对不行(9)

なにせ俺の前世の勤務先がまさにそんな感じのポスターだったからな!
「もちろん全部がそうじゃないし、ちゃんとしたところもいっぱいある! けどそういうキャッチコピーを見定めたとしても『どれでも』『入れそうなところ』なんて選び方じゃヤバい会社に捕まってしまう!」
「ええと、ヤバい会社というのはどういう……」
「まず一番あるのが常軌を逸した重労働とかだな。俺……いや俺の親戚なんて毎日朝8時から夜12時以降まで働いていたそうだ」
「え……? それって寝る時以外全部働いているみたいに聞こえるんですけど……」
「そのとおりだ。そして勤務時間以上働いた分は『なかったこと』になって、残業代は支払われない」
「???」
うん、その反応は正しいよ紫条院さん。
 俺も自分で言ってて意味不明としか言いようがない。
「今言ったのは特にひどいとこだけど、そんなヤバい企業は確実に存在するんだ。だから『どこでもいい』なんて選び方だとひどい目に遭う」

第12话  黑心企业、不行、绝对不行


「そ、そういうものなんですか……!」
俺がかつて嫌というほど身に染みた情報を伝えると、紫条院さんは衝撃を受けた様子で震え上がる。
「そんな事情は知らなかったから驚きました……けど新浜君はどうしてそんなことに詳しいんですか?」
「いや、ええとそれは……さっき言った俺の親戚から色々聞いたんだよ。ブラック企業に入ってしまって30歳になるまで地獄を見たそうだ」
「なるほど、そうだったんですね! それにしてもブラック企業って何度か聞いたことがありますけどさっきの話からするに本当にひどいんですね……」
「ああ、人間がいるところじゃない」
この世すべての邪悪を詰め込んだクソのような奴隷の日々が、心身を抉り潰された数々の記憶がフラッシュバックする。
「罵声は当たり前で親の悪口も人格否定も何でもありだ。残業代は当然のようにゼロで、上司は自分の仕事を部下に丸投げしてミスがあれば部下のせいで手柄は自分のものにする。一ヶ月に数日休めればいいほうで、そんな貴重な休みもたびたび職場から携帯で呼び出される」

第12话  黑心企业、不行、绝对不行


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