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第9话 学校阶级排名上升了(9)

「おう、じゃあな」
(学校内の地位が下の奴が上に来るのが気に入らない連中か……まあいるよなそういうのも)
実際、紫条院さんと一緒に登校しただけで火野のバカに絡まれたのだ。
 一応気をつけて……ん?
「なんだこれ……? 手紙?」
次の授業の教科書を取り出そうと机に手を入れると薄い紙の感触が当り、取り出してみるとその正体は一通の手紙だとわかった。
そしてその中身は――『放課後に中庭のベンチで待っています』とシンプルすぎる一文のみがあった。
俺はその手紙を三秒凝視して――
「なんだイタズラか」
くしゃくしゃと丸めて教壇近くのゴミ箱に投げ入れた。
放課後の校舎で俺の胸は喜びに満ちていた。
なにせ今日は週に一度の図書委員の仕事の日だ。
 つまり放課後に紫条院さんと二人っきりになれる神のような時間だ。

第9话  学校阶级排名上升了


(先々週は一緒に下校して、先週は好きなライトノベルのことで大いに盛り上がった……その程度じゃ俺への好感度は雀の涙しか上がっていないだろうけど、こうやって積み重ねることに意味がある)
すでに図書室の鍵は借りている。
 今日はどんな話をしようかな、と考えながらショートカットのために中庭を横切ったその時――不意に声がかけられた。
「待ってたよ新浜」
「へ……?」
思わず立ち止まると、声の主が中庭のベンチ前に立っている女生徒だと気付いた。
同じクラスの……確か坂井だっけ?
 よく男子も交えてカラオケやらゲーセンやらに行く街遊び好きグループの一人だったはずだ。
「あの手紙を出したのは私だよ。伝えたいことがあったの」
「手紙……? あっ……」
頭によぎったのは昼休みに俺の机に入ってた手紙のことだった。

第9话  学校阶级排名上升了


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