夜の湖、鈴と散歩(7)

二人の頬を赤く染めた小酒が少し熱がる僕達に眠気を与えた。
/*...気（け）——...と言う気持ち*/
夜の湖、鈴と散歩(二改)
湖の夜はいつも穏やかな静けさに包まれていた。0.38億メートルの遥かから、月が笑顔で僕を照らしてくれていた、そして私の腕の中ですやすやしている星奈鈴も。
一、二時間前、友達との宴が終わって、鈴が「一緒に歩こうか、あ・な・た」と提案をしてくれて、私達は家から歩き出した。「静かなとこがいい。」そこで、私が鈴の手を掴んで近くの「日昔湖」（ひむかしのみずうみ）に向かう事にした。

「結婚してから半年はここばっかだね。」
「疫病だから仕方ないじゃ。」
「まぁ、いいか。私の初恋がここからだったから許してあげる。」
言葉を交わす内、湖畔に辿り着いた。ちょっと疲れてきて、私達はそこの大きい岩に座って、向こうの地平線で恥ずかしそうに木と淡い霧で半身を隠したお月さまと傍で瞬いて楽しそうな星を眺めてきた。湖面ではそよ風が吹いて、小さな波も起こし、涼しさを送り、鈴の髪を靡かせて、僕の顔に当たった。ちょっと擽ったかった。