第8话 我的老哥不可能这么帅(11)
しかしどうするか……バカ正直に「俺は未来からやってきたんだ」なんて言おうものなら割と本気で救急車を呼ばれてしまう。
「その……実はな。俺、好きな人がいるんだ」
「え……」
「その人はずっと憧れだったんだけど……色々あって絶対に恋人にしたいと思うようになったんだ。けど今までの暗くてビビりで勉強もスポーツもできない俺じゃとてもその人とは釣り合わない」
香奈子は話がそういう方面に転ぶとは予想外だったのか、ゴクリと唾を飲んで俺の話に聞き入る。
「だから、俺は変わると決めた。身だしなみも勉強もスポーツもしっかりやって、今までの暗くてボソボソ声の俺から明るいハキハキ声の俺に自己変革して、人間として深みを出すために家事でも料理でもなんでもこなせるよう自分を磨いているんだ」
「あ、え……そんな……マジで? マジ中のマジなの兄貴?」
「大マジだ。今までの俺じゃモテない。だからモテる俺になろうとしてるんだ」
「~~~~~~~~っ! 偉い! マジ偉いよ兄貴!」
語り終えると、香奈子は目をキラキラと輝かせて俺をリスペクトしてきた。
「あの兄貴が! あのクソみたいに根暗の兄貴がまさかそんなこと言うなんて!
好きな子のために変わるってマジポイント高いよ兄貴! いやぁ、ラブの力ってマジ偉大だわー!」
「クソみたいに根暗……」
「うん、マジいいことだよ! 私、兄貴って一生部屋にこもってラノベ読んだりアニメ見たりしてフヒヒ……って笑うだけの人生送るとばかり思ってたもん!」
「しまいにゃキレるぞオイ!?」
声を荒げてから気付いたが、そう言えば社畜生活の唯一の楽しみと言えば自宅でのラノベ・アニメ・ゲームだったので、香奈子の予想は完全に的中している。
「その……実はな。俺、好きな人がいるんだ」
「え……」
「その人はずっと憧れだったんだけど……色々あって絶対に恋人にしたいと思うようになったんだ。けど今までの暗くてビビりで勉強もスポーツもできない俺じゃとてもその人とは釣り合わない」
香奈子は話がそういう方面に転ぶとは予想外だったのか、ゴクリと唾を飲んで俺の話に聞き入る。
「だから、俺は変わると決めた。身だしなみも勉強もスポーツもしっかりやって、今までの暗くてボソボソ声の俺から明るいハキハキ声の俺に自己変革して、人間として深みを出すために家事でも料理でもなんでもこなせるよう自分を磨いているんだ」
「あ、え……そんな……マジで? マジ中のマジなの兄貴?」
「大マジだ。今までの俺じゃモテない。だからモテる俺になろうとしてるんだ」
「~~~~~~~~っ! 偉い! マジ偉いよ兄貴!」
語り終えると、香奈子は目をキラキラと輝かせて俺をリスペクトしてきた。
「あの兄貴が! あのクソみたいに根暗の兄貴がまさかそんなこと言うなんて!
好きな子のために変わるってマジポイント高いよ兄貴! いやぁ、ラブの力ってマジ偉大だわー!」
「クソみたいに根暗……」
「うん、マジいいことだよ! 私、兄貴って一生部屋にこもってラノベ読んだりアニメ見たりしてフヒヒ……って笑うだけの人生送るとばかり思ってたもん!」
「しまいにゃキレるぞオイ!?」
声を荒げてから気付いたが、そう言えば社畜生活の唯一の楽しみと言えば自宅でのラノベ・アニメ・ゲームだったので、香奈子の予想は完全に的中している。