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梓が唯のことで振り回される話‖轻音少女‖(4)

2023-11-01轻音少女唯梓yuri 来源:百合文库
「あ! あずにゃん。私が入れてくるよ」
赤色の髪留めをつけた唯が、指をぴんと伸ばした手のひらをこちらに向けてきた。
 ふんすと鼻息を出す唯(赤)に、梓は再びジト目を向ける。
「唯先輩は絶対転ぶので私が運びます」
「えー! そんなことないよぉ」
「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫」
ゆるゆるとした口調で唯(赤)がそう言うと、梓からケーキが入った白い箱を半ば強引に取り上げる。
「じゃあ私。私はケーキを冷蔵庫に入れてくるから、あずにゃん、純ちゃんと遊んでて」
「私! 気を付けてね。ケーキだからね!」
唯(黄)は潤んだ瞳を向けたあと、ビシッと敬礼をした。
 唯(赤)も真剣な顔をして敬礼を返す。
「「ご武運を!」」
「……なにこれ?」
置いて行かれている純は、助けを求めるように梓の肩を叩いた。

梓が唯のことで振り回される話‖轻音少女‖


 梓は肩を落とす。
「知らないよ。唯先輩たちの遊びは理解しようとするだけ無駄だから」
唯(赤)が鼻歌を歌いながら、くねくねと歩いて行くのを見て、梓はため息をついた。
……
平沢家の居間の机の上には、お泊りの時に見たような大量の料理が並んでいた。シーザーサラダやトマトのチーズ焼きなど色鮮やかなものから、とんかつ、果てはローストビーフまであるのだから、憂って本当にすごいと、梓は思った。
唯(黄)は机とソファーの間でぺたりと座り込むと、手をわしゃわしゃさせる。
「あー、おいしそうだねぇ」
梓は飛びつかれることを警戒して、唯とは反対の、窓に最も近い位置に腰かけた。純は、一度ソファーに座ったものの、二人の様子を見て居心地悪そうにソファーと机の間に収まる。
「純、そんなに固くならなくても」
「先輩のお家だからね、やっぱり緊張するよ。それにどっちが憂なのかわからないし」

梓が唯のことで振り回される話‖轻音少女‖


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