《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第二章 2/6(10)
「早めに済ませてゾルタンから出ていってくれるのはありがたい」
ルーティが言った。
「そうだな、ノープランでゾルタンに来てからどうやって運ぶのか悩まれても困る。俺達にとっては悪いことじゃない」
「それに 『勇者』 の衝動の厳しさは私が知っている 教会の思惑に従うことよりも 『勇者』 の正義に従わされるはず」
確かにルーティの言う通りのはずだ。
「だから、今はこの時間を楽しみたい」
「そうだな、 よし蜂蜜ミルクでも作ろうか。この間のジャイアントビーの蜂蜜がまだ残っているぞ」
「やった」
何事もなくこの平穏が続けばいい。
俺達はそう思いながら、のどかな夜を楽しんでいた。
***
同時刻、アヴァロニア大陸南部の島。
草一つも生えない荒れ果てたその島には、闇の四竜の一種である。
塩竜達が住んでいる。
かっては妖精達が住んでいて、花が咲き乱れる楽園のような島だったのだが、先代魔王の時代に暗黒大陸から渡ってきた塩竜達が侵略し、今のような荒廃した島へと変えてしまった。
「塩竜とは停滞と破壊を司る竜。 そのプレスはあらゆるものを錆びつかせ、また土壌を塩で汚染し文明を破壊する。あらゆる発展を憎み、えているというだけで憎悪の炎を燃やす邪悪な竜なのだ」
リュブは聖職者らしい物言いでそう言った。
「はい、塩竜は魔王に従う闇の竜、 つまり 『勇者』 の敵ですね!」
「そうそう、悪いやつはみーんなヴァンの敵だから殺しちゃおう!」
ヴァンは 『勇者』 の敵に目を輝かせ、そんなヴァンを妖精ラベンダはうっとりとしなから肯定する。
「我々の目的はゾルタンにある魔王の船の回収だろう? このような寄り道をする意味があるのか疑問だ」
エスタはこの旅の間で何度目か分からない質問をする。
「そこに邪悪があるからです」
そしてこれも毎回同じようにヴァンは即答した。
「しかしここの竜は付近の村や町と敵対していない 島の近海に近づかなければ襲ってこない相手を、こちらから乗り込んで討伐すべきなのか?」
「まあまあエスタ、今回はヴァンの加護レベル上げにもちょうどいい相手です。 それにここには塩竜に奪われた妖精の秘宝があるというではありませんか、手に入れて損はないでしょう」
ルーティが言った。
「そうだな、ノープランでゾルタンに来てからどうやって運ぶのか悩まれても困る。俺達にとっては悪いことじゃない」
「それに 『勇者』 の衝動の厳しさは私が知っている 教会の思惑に従うことよりも 『勇者』 の正義に従わされるはず」
確かにルーティの言う通りのはずだ。
「だから、今はこの時間を楽しみたい」
「そうだな、 よし蜂蜜ミルクでも作ろうか。この間のジャイアントビーの蜂蜜がまだ残っているぞ」
「やった」
何事もなくこの平穏が続けばいい。
俺達はそう思いながら、のどかな夜を楽しんでいた。
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同時刻、アヴァロニア大陸南部の島。
草一つも生えない荒れ果てたその島には、闇の四竜の一種である。
塩竜達が住んでいる。
かっては妖精達が住んでいて、花が咲き乱れる楽園のような島だったのだが、先代魔王の時代に暗黒大陸から渡ってきた塩竜達が侵略し、今のような荒廃した島へと変えてしまった。
「塩竜とは停滞と破壊を司る竜。 そのプレスはあらゆるものを錆びつかせ、また土壌を塩で汚染し文明を破壊する。あらゆる発展を憎み、えているというだけで憎悪の炎を燃やす邪悪な竜なのだ」
リュブは聖職者らしい物言いでそう言った。
「はい、塩竜は魔王に従う闇の竜、 つまり 『勇者』 の敵ですね!」
「そうそう、悪いやつはみーんなヴァンの敵だから殺しちゃおう!」
ヴァンは 『勇者』 の敵に目を輝かせ、そんなヴァンを妖精ラベンダはうっとりとしなから肯定する。
「我々の目的はゾルタンにある魔王の船の回収だろう? このような寄り道をする意味があるのか疑問だ」
エスタはこの旅の間で何度目か分からない質問をする。
「そこに邪悪があるからです」
そしてこれも毎回同じようにヴァンは即答した。
「しかしここの竜は付近の村や町と敵対していない 島の近海に近づかなければ襲ってこない相手を、こちらから乗り込んで討伐すべきなのか?」
「まあまあエスタ、今回はヴァンの加護レベル上げにもちょうどいい相手です。 それにここには塩竜に奪われた妖精の秘宝があるというではありませんか、手に入れて損はないでしょう」