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《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第二章 2/6(11)

丿ュブは口元にニタニタと強欲そうな笑みを浮かべている。
「私はその伝説にも疑問を感じる。妖精の秘宝と言う割には、塩竜に侵略されるまで一切逸話が残っていなかっただろう。 侵略後、唐突に登場する妖精の秘宝……妖精王の盾。あれは妖精の秘宝ではなく塩竜が持ち込んだ秘宝の可能性がある」
「はあ、まあそうかも知れませんね」
エスタの言葉にリュブは面倒くさそうに答えた。
「大丈夫です」
ヴァンか明るく言う。
「モンスターを倒して財宝を得ることは正しいことです。教会の経典にもそう書いてあります」
ヴァンの悪意の無い笑顔を見て、エスタは反論を諦める」
ヴァンの言う通り、モンスターを倒して財宝を得ることはデミス神の教えでも正しいことなのだ。
「しかし無闇矢鱈に敵を作るとあとで後海することになる。優先すべき目的を見失うべきではない」
 いえそれは違いますよエスタさん、すべての悪を滅ばすのが 『勇者』ですから。僕は常にこの世界すべての悪の敵なんです」

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「……分かった、それがお前の勇者としての在り方だというのなら、私はこれ以上言葉を続けるべきではないのだろう」
ルーティと方向は違うが、ヴァンもまた勇者としての在り方を自分の中に持っている。
(いやはや……導き手とはこんなにも難しいものなのか……これはギデオン殿に相談できればと思ってしまう)
いや、 そもそも正体を隠すために仮面を被ったのだ。
今更ギデオン殿に会うなどできるはずがない。
そうエスタは思い直し、いつものようにパーティーの前衛に立った。
ヴァン達がゾルタンに到着したのはそれから9日後のことだった。
***
セントデュラント村、昼
俺達がこの村に滞在を始めてから10日目。
「もう10日目、 のんびりなのはいいけど何の便りもないねぇ」
リットは椅子に座ってジュースを飲みながら言った。
身につけているのはいつもの服ではなく、ビキニとショートパンツ、足元はサンダルという涼しげな格好だ。

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