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蝶は聖夜に羽ばたく(四)(13)

「協力してくれる方は、千葉さんだけなんですか?」
慌ててそう問うと、好美さんが頷いた。
「後からもう一人合流するわ。でも今はそう。早く移動しましょう」
これ以上ここに用はないわ、と好美さんが言う。
「移動って、どこに?」
「旭山動物園よ」

蝶は聖夜に羽ばたく(四)


「え?旭山なんですか?」
思わず少し大きな声が出てしまった。それに驚いたように、神社の神主さんと思おぼしき男性が、少し離れたところで僕を怪訝けげんそうに見ていたので、一応軽く頭を下げた。
そうだ、神社なんだ、声を上げて騒ぐ場所じゃない。
「旭山……は、確かに冬期で閉園時間も早いから、急いで行った方がいいと思いますけど……」

蝶は聖夜に羽ばたく(四)


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