百合文库
首页 > 网文

蝶は聖夜に羽ばたく(四)(11)

男は杏さんの叔父を使って、清美さんのお母さんの人形から首を奪い去った。けれどあれは、元々清美さんが取り戻した人形で、何かあれば好美さんがそれを守ることになっていたのだ。
そして清美さんのお母さんも、亡くなってしまった清美さんとの約束の人形を、盗まれてしまった事だけが原因かどうかは定かではないにせよ、人形の前で命を絶っている。

蝶は聖夜に羽ばたく(四)


人の命すら左右してしまうほど、特別な人形だと言うことは、なんとなく理解はした。
でも……。
「人形の首は、標本士達に売れば大金に換えられる。彼が他の標本士に売ってしまったら私はもう二度とそれを取り返せないかもしれない。だからなにが何でも取り返すわ。それが男への復讐にもなる」

蝶は聖夜に羽ばたく(四)


猜你喜欢