ウサギのツノ(2)
2023-10-31 来源:百合文库
そこでウサギはしげみにかくれて、若いシカが来るのを待ちました。
そしてシカがしげみのそばを通りすぎようとしたとき、
「今だ!」
ウサギはシカの背中に飛び乗ると素早くシカのツノを切り取って、
自分の頭にはりつけたのです。
「よしよし、これでビールが飲めるぞ」
ツノを手に入れたウサギは、大いばりでゾウの宴会に出かけていきました。
「ゾウさん。ぼくにもビールをください」
「ウサギはだめだ。言っただろう、ツノのないものは・・・。おや?」
ゾウはウサギを見ると、びっくりして言いました。
「何と、ウサギにもツノがあったのか。しかもどの動物よりも、立派ではないか。
たいしたものだ。さあさあ、えんりょなく飲め」
生まれて初めてビールを飲んだウサギは、ビールをだれよりもたくさん飲みました。
「ぷはーーっ! 良い気持ちだ。ビールとは、なんとおいしい飲み物だろう」
そしてシカがしげみのそばを通りすぎようとしたとき、
「今だ!」
ウサギはシカの背中に飛び乗ると素早くシカのツノを切り取って、
自分の頭にはりつけたのです。
「よしよし、これでビールが飲めるぞ」
ツノを手に入れたウサギは、大いばりでゾウの宴会に出かけていきました。
「ゾウさん。ぼくにもビールをください」
「ウサギはだめだ。言っただろう、ツノのないものは・・・。おや?」
ゾウはウサギを見ると、びっくりして言いました。
「何と、ウサギにもツノがあったのか。しかもどの動物よりも、立派ではないか。
たいしたものだ。さあさあ、えんりょなく飲め」
生まれて初めてビールを飲んだウサギは、ビールをだれよりもたくさん飲みました。
「ぷはーーっ! 良い気持ちだ。ビールとは、なんとおいしい飲み物だろう」