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千歳の湯(3)

2023-10-28 来源:百合文库
英二君は背伸びをしながら、七十円を番台に置いて答えました。
【きょうから、一人でこっちなんだ。これからずっとこっちなんだ。】
おじさんはちょっとおどろいた感じで、
【へぇ、えらいねえ。ちゃんと洗いなよ。】
と言いました。
【うん】
とだけ言うと、英二君はさっさと服をぬぎはじめました。ズボンと一緒にパンツ。トレーナーと一緒にシャツ。二回めいで終わりです。そしてお母さんがいつもしているみたいに、バスタオルを脱いだ服の上にかけて、風呂場へ向かいました。
ガラス戸を開けて、風呂場に入ると、右側の一番奥の場所でまずシャワーを体にかけました。頭から一気に。それが終わると、湯船に行きました。そして、湯船に右足を入れた瞬間

千歳の湯


【熱い】
と英二君は、さけんでしまいました。すると湯船の奥の方から低くてしゃがれた声、
【ぼう、熱いか。でもおとこだったらがまんしろ】
とおじさんがはなしかけてきました。そのおじさんは頭にタオルを乗せ、全然平気そうな顔をして肩までお湯につかっていました。
【ちょっとだったら水出していいぞ】
おじさんは続けて言いました、英二君は水をちょろちょろ出しながらゆっくり、そろりそろりとお湯に入っていきました。
それから、英二君は一人で男湯にいくようになりました。一番最初に声をかけてくれたおじさんは、いつも英二君の背中を流してくれます。交代で英二君も力いっぱいおじさんの背中を流してあげます。

千歳の湯


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