《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 2/4(15)

死ぬほど疲れているから特訓してリフレッシュする、なんて意味のわからないことをやりだす男なのだ。
「じゃ、全員揃ったから行きましようか」
ャランドララも俺達の様子を見て嬉しそうに笑っていた。
***
ゾルタンの城門を出て、俺達は街道を歩いて進む。
ゾルタンの周囲に広がる緑の草原は、 春の陽気で小さくも色とりどりの花を咲かせている。
草原の花々は観賞用に品種改良された花のような大きな花弁は咲かせないが、太陽を浴びて朝露が輝く様は活力に満ちとても美しいと俺は感じた。
「特訓の場所はヤランドララが探してくれたんだよね? 」
リットの一言葉に先頭を歩くャランドララは、つなすく。
「そうよ、少し歩いたところにある森の中に気持ちの良い場所かあるの 小川のそばで木々がまばらになっていて身体を動かすにももってこいの場所よ」
「お弁当を食べるのにも良いかな? 」
「もちろん! ピクニックの場所としても最適だわ!」
特訓の場所はヤランドララがおすすめしてくれた場所だ。

俺達が本気で特訓するとなると人気のある場所は避けたい。元勇者パーティーの特訓風景とか一般人には刺激が強すぎる。
「ええ、どの村からも離れているし、それに森の女王がいて、あの森のことを知っている人は誰も近づかないのよ」
「森の女王?」
「会ってのお楽しみよ、ついたら挨拶に行きましようか
ャランドララはちょっとした秘密を楽しむような口調で言った。
森の女王?
凶悪なモンスターかいるなら討伐依頼がギルドにありそうだが、 そんな話は聞いたことかない。 
つまりは人間に被害を与えているような存在ではないということだろう。
前にあったウンディーネのような妖精だろうか?
「気難しいところもあるけど基本的には良い子だから、ちょっとしたレクリエーションね 」
「楽しみにしておくよ」
スローライフをしながらちょっとの刺激。
久しぶりの小旅行を俺は楽しんでいる 。
***
森の中を流れる小川の側に、俺達はテントを組み立てている。