《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 2/4(17)

約と言ったのは、 1食は小川の魚を釣って塩焼きにするつもりだからだ。
まあ、 それは明日でいいだろう。
「というわけで、特訓最初の1食はお弁当だ」
「「おおっ」」
リットとルーティが喜びの声を上げた。
「レッドの弁当か、 俺の分もあるんだろうな?」
「もちろん」
「そいつは楽しみだ！」
俺は地面に布を敷き、その上に弁当箱を並べた。
「今日のメニューは、パン、ソーセージ、レーズンと人参のサラダ、エビのグリル、鴨肉のソテー、それにデザートとしてチョコレートケーキ」
「豪勢だな、こんなに作れるなら旅の時も作ってくれよ」
「無理言うな、半日経ったら食べる弁当だからできるメニューだよ」
それに旅をしていた頃より料理の腕は格段に上がった。
あの頃は野外で材料もロクに無く、調理時間も最小にという条件の中、どうすれば美味しい料理を作れるのかというのが目的だった。
今は時間をかけてでもリットやルーティに美味しいと言ってもらえる料理を作るのが目的になっている 辺境で交易品こそ貧弱だが、水源も豊富で海も川も山もあるゾルタンの食材はなかなかに豊富だ。

多分、あのゾルタンの川で座礁している魔王の船ウエンデイダートのような船が人間にも造れるようになり 世界の海を安全に航海できるようになればゾルタンも栄えるのではないだろうか?
まあそれはずっとずっと未来のことで、今の俺には考えても仕方のないことだな。
「このサラダ美味しい!」
「エビに載ってるべーストの材料って何でしよう、すごく風味が良いですね」
「お兄ちゃんの料理はいつでも美味しいけど、このお弁当はすごく美味しい」
「パンはココナッツオイルを使っているのね、いつもと違う楽しい風味だわ」
リット、テイセ、ルーティ、ヤランドララかそれぞれ俺の料理に舌鼓を打っている。
楽しそうに食べるその姿を見て、料理を作った俺も嬉しくなった。
「こうして勇者のパーティーが集まるのは久しぶりだよな」
ソーセーシをかじりながらダナンは感慨深そうに言った。
「アレスとテオドラかいないけどな」
「アレスは死んじまったからな……そういや新聞は見たか? 」