《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 2/4(14)

ルーティに剣を教えた時のことは今でもはっきり憶えている 。
剣を握ったことも無いはずのルーティは、俺の教えを次々に吸収していった。
 ハムート騎士団副団長として、 それなりに多くの騎士達に剣を教えたカ ルーティほど物覚えが良い生徒はいなかった。
1度教えただけで基礎を身に付け、 2度教えれば応用してみせる 
3度目は逆にこちらの技術の問題点を指摘されるようになる 
ルーティに剣を教えたのは魔王軍との戦いが始まってからだが、アレスを仲間に加えて王都を出る頃には 剣術道場を開いても遜色ないほどの達人へと成長していた。
「私はお兄ちゃんとの思い出は一字一句、 一挙一動すべて記憶しているだからお兄ちゃんから教わったことは特別理解しやすい」
またルーティは胸を張った。
可愛い。
そしてテイセはまたロを横に広げて 「えー」という顔をしていた。
「あっ、最後の1人も来たみたいだよ」
仲良く歓談している俺達にリットか声をかける。

振り向けば、右の袖をひらひらとはためかせ、遠目からでも分かるほどに鍛え上げられた身体の大男がこちらに歩いてくる 
「よう」
その男……ダナンはニャリと笑った。
「まさか手合わせの相手であるダナンも一緒に特訓するとはね」
リットは面白そうにそうロにする 。
この特訓の最終日に、この森で俺とダナンは手合わせをすることになったのだ。
確かにダナンを相手にするための特訓をするのに、ダナンを誘ったのはおかしく見えるのかも知れない。
だがダナンとの手合わせは、相手を出し抜いて勝っことか目的ではない。
「おはようダナン、それに退院おめでとう」
「ありがとよ、特訓とは嬉しいことやってるじゃねえか 長い病院暮らしで鈍った俺にはうってつけだ」
ダナンは嬉しそうに……本当に嬉しそうに白い歯を見せて笑う 。
ャランドララは特訓が好きだが、この中で一番特訓という概念が好きなのはもちろんダナンだ。
この武術の権化にとって特訓とは強くなるための手段であり、そして最高の娯楽でもある。