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《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第一章 1/4(17)

「リットか痛い思いをするとなると俺は剣を振るえない 」
「んー、そう言われると確かに私も難しいかな、どうしても躊躇しちゃいそう」
「お互い騎士ギデオン、英雄リットなら全力で戦えたんだろうけどなあ 」
「今の私達じや無理かぁ」
俺達は見つめ合って苦笑した。
ゾルタンに住むレッドとリットは戦士ではなく、どこにでもいる平和で幸せな恋人なのだ。
***
とはいえあの武術の権化みたいなダナンと手合わせするのに、このままとい、つわけにもいかないだろう。
家の庭で俺は銅の剣を構えて立つ。
ダナンの姿を想定し、剣術の技をいくつも繰り出し動作を研ぎ澄ます
「はああっ!!」
俺は掛け声と共に剣速を上げた。
限界の速度から歯を食いしばり、さらに速く、意識の先を打つように速く。
「……くっ!!」
振り抜いたところで剣を止めた。
熱を発した身体を冷まそうと汗が一気に吹き出る。

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「……鈍ってるなあ」
戦いから遠ざかり日々の鍛錬を怠れば、当然技は錆びつく。
「このままじやダナンにがっかりされるかもなあ」
それはやはり嫌だ。
俺は水筒から水を一口含んで、ゆっくり飲む。
「残り数日……鍛錬するしかないな」
俺は再び剣を構え、技を繰り出した。
***
翌日、 朝。
「おはようレッド!」
店の扉が開き、 鈴を転がしたような美しく明るい声がした。
「ヤランドララ、 おはよう」
入ってきたのはハイエルフのヤランドララ。
ャランドララはまっすぐ俺の所へ向かってきた。
「ど、どうした?」
「森の木々から聞いたわよ! ダナンと戦うんですって!?」
「さすが 『木の歌い手』 、隠し事は出来ないな」
ャランドララは植物を操る力を持っている。
彼女に隠し事をするには、すべての植物から見られないようにしなくてはならない。
まあダナンとの手合わせは隠し事ではないけれど。

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