貧乏神と福の神(3)
2023-08-01日语睡前故事20210327 来源:百合文库
追い出された福の神は、あぜん、ぼうぜん。
「わし、福の神よ。
中にいるのが、貧乏神。
貧乏神は嫌われて、福の神は大切にされるはずなのに。
これはいったい、どういう事?」
首をひねりながら、すごすごと引きあげて行きました。
「やった、やった!」
次の日は、めでたいお正月です。
貧乏神も一緒に、お正月のお祝いをしました。
それからというもの貧乏神のせいで、この家はあまり金持ちにはなりませんでしたが、それでも元気で幸せに暮らしたという事です。
おしまい
註: 貧乏神とは、人を貧乏にさせると信じられている神で、小さく、痩せこけて色青ざめ、手に破れた渋団扇を持ち、悲しそうに立つといいます。
昔話に登場する貧乏神は、あいきょうがあり、とてもしたたかな存在です。
「わし、福の神よ。
中にいるのが、貧乏神。
貧乏神は嫌われて、福の神は大切にされるはずなのに。
これはいったい、どういう事?」
首をひねりながら、すごすごと引きあげて行きました。
「やった、やった!」
次の日は、めでたいお正月です。
貧乏神も一緒に、お正月のお祝いをしました。
それからというもの貧乏神のせいで、この家はあまり金持ちにはなりませんでしたが、それでも元気で幸せに暮らしたという事です。
おしまい
註: 貧乏神とは、人を貧乏にさせると信じられている神で、小さく、痩せこけて色青ざめ、手に破れた渋団扇を持ち、悲しそうに立つといいます。
昔話に登場する貧乏神は、あいきょうがあり、とてもしたたかな存在です。