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貧乏神と福の神

2023-08-02日语睡前故事20210327 来源:百合文库

貧乏神と福の神


むかしむかし、ある村に、とても貧乏な男がいました。
 働き者の男ですが、いくら働いても暮らしはちっとも楽になりません。
それと言うのも、実は男の家には貧乏神が住み着いていたからです。
そんな男に、村の人たちが嫁(よめ)の世話をしました。
この嫁は美人な上に働き者で、朝から晩まで働きます。
「いい嫁ごだ。よし、わしも頑張るぞ!」
男は以前にも増して、働く様になりました。
そうなると、困ったのは貧乏神です。
「何とまあ、よう働く夫婦じゃ。これでは、ここに居づらくなってきたのう。わしゃ、どうすればいいんじゃろう?」と、
だんだん元気がなくなってきました。
それから何年かたった、ある年の大晦日。
男の家では、わずかながらもごちそうを用意して、ゆっくりと正月を迎えようという時。
「うぇ~ん、うぇ~ん」
天井裏から、泣き声が聞こえてきます。
「おや? 誰じゃろう?」
男が見に行くと、何とも汚い身なりのおじいさんが一人、声を張り上げて泣いていました。

貧乏神と福の神


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