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芥川龙之介:英雄之器(双语)(2)

2023-03-18日语芥川龙之介日本文学短篇小说 来源:百合文库
英雄と云うものは、そんなものじゃないと思うです。蕭丞相(しょうじょうしょう)のような学者は、どう云われるか知らんですが。」
呂馬通は、得意そうに左右を顧みながら、しばらく口をとざした。彼の論議が、もっともだと思われたのであろう。一同は互に軽い頷きを交しながら、満足そうに黙っている。すると、その中で、鼻の高い顔だけが、思いがけなく、一種の感動を、眼の中に現した。黒い瞳が、熱を持ったように、かがやいて来たのである。
「そうかね。項羽はそんな事を云ったかね。」
「云ったそうです。」
呂馬通は、長い顔を上下に、大きく動かした。
「弱いじゃないですか。いや、少くとも男らしくないじゃないですか。英雄と云うものは、天と戦うものだろうと思うですが。」
「そうさ。」
「天命を知っても尚、戦うものだろうと思うですが。」
「そうさ。」
「すると項羽は――」
劉邦(りゅうほう)は鋭い眼光をあげて、じっと秋をまたたいている燈火(ともしび)の光を見た。そうして、半ば独り言のように、徐(おもむろ)にこう答えた。
「だから、英雄の器だったのさ。」
英雄之器
“项羽其人,终究非英雄之器。”
汉大将军吕马通将一张马脸拉得愈发之长,捋着几茎稀稀拉拉的胡须说道。他身旁有十余人,中间一盏灯火,将一张张面孔映得通红,衬托在夜晚的营帐上。每张脸上,都浮现出难得一见的笑容。想必是今日一仗,取下西楚霸王的首级,得胜的喜悦还没消失的缘故吧。
“是么?”
其中一张面孔,鼻梁笔挺,目光锐利,嘴唇上浮出不屑的笑容,盯着吕马通的眉心应了一声。不知为什么,吕马通似乎有些狼狈。
“当然,项羽力大盖世。听说连涂山禹王庙的石鼎都能折断。今日一仗也是如此。一时之间,在下以为要性命不保。李佐被杀,王恒被杀。那气势,真个无敌。确实力大盖世。”
“呵呵。”
对方脸上依然不屑地笑着,鹰扬威武地点了点头。营帐外,阒然无声。远处,响起两三声号角,此外就连马的鼻息都听不到一丝。这时,不知从何处飘来枯叶的气味。
“然而——”吕马通环伺所有的面孔,煞有介事地眨了一下眼睛。“然而,确非英雄之器。证据,便是今日之战。楚军败退至乌江畔,仅剩二十八骑。面对敌军如林,虽战,亦无济于事。据闻乌江亭长曾驾舟前去接应,本可退至江东。倘项羽确为英雄之器,当忍辱渡江,待他日卷土重来。岂可因小失大,为区区面子而耿耿于怀!”
“照此说来,英雄之器者,乃工于算计之谓乎?”
众人随即异口同声笑将起来。然而,吕马通毫不气馁。手松开胡须,略挺一挺胸脯,不时睃一眼那张鼻高眼利的面孔,比手画脚,振振有词道。
“非也。非此意也。曾闻项羽其人,于今日开战之前,对二十八名部将说过:‘此天之亡我,非人力之不足也。以现有之兵力,必三胜汉军,当令诸君知之。’诚然,岂止三胜,实为九战九胜。但依在下之见,此乃懦怯之言。将自家之失败,归咎于天——老天岂不困惑至极!项羽此话,倘系渡过乌江,纠集江东健儿,再度逐鹿中原之后所说,则又当别论。然而,事情恰恰相反。本可活得轰轰烈烈,却自蹈死路。在下谓项羽非英雄之器者,并非仅因其不工于算计。将成败委诸天命,以为搪塞,则万万不可。萧丞相这等饱学之士如何说,在下虽然不知,但窃以为,英雄者,决非此等人物。”
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