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メルヒェン·マイネスレーベンス:タイトル付けない私ヶ小説家失格(4)

2023-03-17原创校园轻小说 来源:百合文库
後ゆう間に目的地を着いた。廊下の最末端は214室、学校七大不思議(暫定)が起きた場所としては少し惨めっぽいね。何やら「もっと神秘的な居場所が欲しいなぁ」と文句しても、ここは一応学校だし、やっぱり難易度が高いね。
とにかく門を開こう。
「お邪魔しまーす、部活参観に――」
「ぎゃゃゃゃ――!」
小さな女の子はタケネズミみたいな悲鳴を一気に出した。
「あの、本当にごめんなさい!俺は何も見えない、お願いだから、信じてくれ!」
何なんだよ、この三流小説並のシンは。主人公は突然ドアを開けると、どの部屋でも構わない(事前にフラグを立てば)、必ず着替中の女キャラが現れるぞ。絶望だ、このデジャブが有りすぎる世界に絶望だ。
「いや、べ、別に着替してないだから」
よく見ると、彼女はただテーブルの前で坐て本を読むことに過ぎない。
「それはよかった。でも驚かさせたのは事実、悪いな。俺の名前は軽井沢 優一(かるいざわ ゆういち)、今日は部活参観の最後一日でしょう、それで来たんだ」
「え?部活、参観、ですか」
少女は丁寧に本を閉じて膝に置い、目付きはまだ逸らしたまま応えた。
「確かに部長から聞きましたけど、えっと、でもこの一週間一人も見ませんでした。そして今日は最後の日」
指重ね、繊細な両手をずっと握り締めて。
「誰も来ない、と、思います」
小さな囁きだけど、明らかに声が震えてる。
「すいません、アタシは一年C組の如月(きさらぎ) くりむです。役に立つのか立たないのか分かりませんけど、どうぞ空白部へ」
夕日に染める雲々を穿つ、空に舞い降りた薄紅ヒカリの欠片は、ゆらりゆらりと漂う。

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