YOASOBI-海のまにまに的原著小说《ユーレイ》第二部分(4)

温度不应该有这么大的变化，但我感到后背一阵阵发凉。
在海边的水泥广场上，她没有穿鞋。
え、とびっくりして振り返る。
女の子が立っていた。
私と同じくらいの年の、白いワンピースを着た子だ。
目がちょっと気（け）だるげに見えるのは、瞼（まぶた）が厚く、ちょっと垂れ目の顔立ちだからだろうか。
長い髪の毛がノースリーブの細い腕にかかっている。
いつ来たのか、いつからいたのか、まったくわからなかった。
戸惑う私に、彼女が近つく。
すーっと静かな、足音がほとんどしない歩き方で、すぐそばまで。

「ひとり？」
「……ひとり」
呆気（あっけ）に取られて、弾（はず）みで頷（うなず）いてしまう。
彼女はじっと私の顔を見つめ、少しだけ何かを考えるように黙った後で、「そっか」と頷いた。
長い黒髪がさらりと揺れる。
「こんなことで、何してるの？」
「え……と」
彼女がまばた（瞬）きをほとんどせず、その目に気圧（けお）される。
随分薄着（うすぎ）の女の子だな、と思う。
夏が終わるこの時期に、ノースリーブのワンピース。
きっと地元の子なんだろうけど、海辺（うみべ）の町なのに、その子は全然、日焼けした様子がなくて、むき出しの腕は月明かりの下で少し青白い。