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《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)(8)

「夕焼け空きれいだと思う
 心をどうか殺さないで」
 つつうと、気づいたときには涙がこぼれていた。
 BUMP OF CHICKENの『真っ赤な空を見ただろうか』。
 正直この瞬間までは、素敵な曲だとは思っていたけど僕にとってトクベツな曲ではなかった。
 だけどその短い言葉が、くじける寸前だった僕の心をあたたかい夕焼け色で包んでくれた。
 これは噓みたいな本当の話。
 僕が信条に反するあとがきをしたためようと思ったのは、自分の苦しさを知ってほしかったのではなく、諦めずにあがき続けていればこんなふうに救われることもあるんだなという不思議なできごとをみんなに共有したいと思ったからだ。
 ぽろぽろと泣いているうちに曲が終わってしまい、僕は慌てて同じ曲をリピートした。
「言葉ばかり必死になって
 やっと幾つか覚えたのに」
「いろんな世界を覗く度に
 いろんな事が恥ずかしくなった」
「子供のままじゃみっともないからと
 爪先で立つ本当のガキだ」
「そんな心馬鹿正直に

《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)


 話すことを馬鹿にしないで」
「大切な人に唄いたい
 聴こえているのかも解らない
 だからせめて続けたい
 続ける意味さえ解らない」
これまでずっと素通りしてしまっていた言葉のひとつひとつが、じんわりと染み渡った。
 BUMPを聴きながら過ごした青春時代、狂ったように小説を読んでたころの気持ち、自分で物語を綴ってみようと思ったきっかけ、デビューしてから文字どおり走り続けてきた日々。
 僕がチラムネを書き続ける、理由。
 いろんなことが頭に浮かんだけれど、言葉にしてしまうととてもチープなのでやめておく。
 ──続きを書こう。
 ただ自然と僕はそう思った。
 それからドラッグストアでお守り代わりの薬と漢方を購入し、帰路についた。
 本当にフィクションみたいだけど、立て続けにまた不思議なことが起きた。
まずはドラッグストアの駐車場。BUMPっていいなとしみじみ思って、今度はBUMPの曲に絞ってランダム再生をした。
 最初に流れ始めたのはやっぱり『真っ赤な空を見ただろうか』だった。

《弹珠汽水瓶里的千岁同学》第七卷超长后记(生)


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