第17话 能者多劳(8)
「野路田君がだりー、だりーって言って会場の設置手伝ってくれないの! 文句言ったらすぐ教室から逃げちゃうし……どうしたらいいの!?」
な……まだそんなこと言ってるのかあいつ! なら――
「なあ新浜! 食券ってどうやって作るんだ!? 俺パソコンわかんないんだけど!?」
「ご、ごめん! 買い出しの領収書が見当たらないんだけど……!」
ちょっと待てええええええええええええ!
何一つ解決しないまま、クラスメイトたちが新たな問題を持ってくる……!
いかん……これは前世における忌まわしい記憶、現場崩壊の兆候だ。
誰もが『時間がないから急いで準備しよう』という意識を持ってくれているが、そのせいで焦りが現場を混乱させている。
出し物さえ決まれば紫条院さんが望むような文化祭になると安心していたら、まだこんな関門があるとは……!
ええい――ならもう本気でいくしかない!
元社畜らしくとことんまでやってやる……
な……まだそんなこと言ってるのかあいつ! なら――
「なあ新浜! 食券ってどうやって作るんだ!? 俺パソコンわかんないんだけど!?」
「ご、ごめん! 買い出しの領収書が見当たらないんだけど……!」
ちょっと待てええええええええええええ!
何一つ解決しないまま、クラスメイトたちが新たな問題を持ってくる……!
いかん……これは前世における忌まわしい記憶、現場崩壊の兆候だ。
誰もが『時間がないから急いで準備しよう』という意識を持ってくれているが、そのせいで焦りが現場を混乱させている。
出し物さえ決まれば紫条院さんが望むような文化祭になると安心していたら、まだこんな関門があるとは……!
ええい――ならもう本気でいくしかない!
元社畜らしくとことんまでやってやる……