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第4话 你知道3000円的重量吗(7)

「じゃあ新浜君。放課後はまた頑張りましょう」
「え……? あ、うん。わかったよ」
 紫条院さんが教室の入り口での別れ際にそう言い、とりあえず返事はしたもののなんのことかすぐにも思い出せなかった。
 放課後……? 放課後のことって一体……あ!
 そうか、図書委員の仕事だ!
(そうだった。そもそも俺なんかと紫条院さんに接点があるのは図書委員で一緒にあれこれと仕事をしたからだったな)
 もうかなり昔のことなので流石に思い出すのに時間がかかることが多い。
 正直自分の席もどこなのかサッパリだったが、幸いにも見覚えのある体操服袋が下がっていたため見分けができた。
「おい……新浜」
「え……お前は……ひょっとして銀次……か?」
 俺に話しかけてきた男子生徒は俺の高校時代の唯一の友人山平銀次やまひらぎんじだった。
 こいつとだけは卒業後も何度か酒を飲んだこともある。

第4话  你知道3000円的重量吗


 俺と同様にオタクだが短髪でさっぱりした容姿であるため一見運動部のようにも見える。これは本人曰く、『オタクっぽいカッコしてたらすぐイジメられるだろ。これは俺なりの防衛策なんだよ』とのことだ。
「は? 何だよひょっとしてって。まあいい……そんなことよりお前どういうことなんだ!?」
「どういうことって……?」
「とぼけるな! 紫条院さんだよ紫条院さん! なんでお前と一緒に話しながら登校してるんだ!」
「何でも何も……朝通学路で会って紫条院さんが図書室から借りた本をいっぱい抱えてたから代わりに持って教室まで来たんだよ」
「は……はあああああ!? ボソボソ声で可愛い女子には照れてまともに話せないのがお前じゃないか! いつからそんな少女漫画のイケメンみたいなことができるようになった!?」
 いやまあ別に意識してやったわけじゃなくて社畜時代の習性だったんだが……確かに高校時代の俺からすれば信じられない行動だろう。

第4话  你知道3000円的重量吗


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