《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第三章(29)

巨人達を倒して領地を奪い返した者には、貴族として取り立て占領されていた土地の領主になれるという褒賞まで付けたのだが、これまでずっと放置されていた。
ゾルタンの冒険者には手の余る相手というのもあるが、住んでいた人々を追い出してから、それ以上被害を広めることもなく奪った城を拠点に大人しくしているというのもある。
怠惰なゾルタンの気質は、領土を取り返すよりこれ以上被害か出ていないなら放置しようという方向で考えられていたのだ。
まあゾルタンから結構離れているし、巨人に占領されて荒れ果て住んでいる人もいない土地なんて貰っても仕方がないというのもあるだろう。
「なんで通りすがりの 『勇者』 がわ ざわざ辺境の小物モンスターを倒していくの？」
「 『勇者』 は困っている人を見捨てられない……けど、 别にゾルは困っていない」
リットの質問に 兀勇者であるルーテイも首を傾げた。
俺達がこの村でオーガキンを倒したのは、 それが“変化” だったからだ。
これまでいなかった場所に新しいモンスターが現れる。

そうしたク“変化”は、大きな被害をもたらすことがある。
優秀な冒険者の調査というのは、この ク変化クを察知して被害を未然に防ぐことだ。
だが、ダンタクの件は特に何か変化があったという報告はないと思う。
うーん、理由が分からないな。
「テイセからのメモには何か書いていないの?」
「討伐の理由までは書いていないな、ただテイセが道案内として同行するらしい」
「テイセが！？」
テイセは中々大胆なことをする。
だがテイセはゾルタン一の冒険者で、勇者のパーティーに同行する冒険者として選ばれることは自然な流れだ。
勇者ヴァンのパーティーとテイセとではエスタとしか面識がないはずだし、暗殺者であるテイセの顔や名は枢機卿だって知らない情報だろう。
「大胆、でも有効。さすがテイセ」
ルーティは親友の行動に感心して褒めている。
「……だけど心配」
「そうだな、ヴァンかどういう人間かは分からないか、 『勇者』 と共に行動するのは危険を伴う」