《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第三章(25)

「リットは1行目だけ、俺は2行とも見覚えがあると……」
「ふむむ」
俺達は首をひねりながら井戸へと向かう。
そうだ、ルーティにも聞いてみるか。
「ルーティちょっと聞きたいことが……」
「お兄ちゃん、何?」
井戸から水を汲み上げていたルーティは……すでに下着姿だった。
井戸のロープを操作していたので、丸いお尻を突き出すような体勢になっているのだが、下着姿だと色々危ない。
「ええっと……」
「予想通り、お兄ちゃんは服を脱いでいると思った」
ルーティのロ角が少しだけ上がる。
あれはルーティなりのニャリと笑っている表情だ。
「洗濯桶には水を張ってある、あとは入れるだけ」
「あ、ああ……さすがルーティ、俺の自慢の妹だ」
「えへん」
少々面食らいながらも、俺とリットは洗濯桶に服を入れた。
ルーティの服もわざわざ側に畳んであったので一緒に入れる。 ルーティの服は手触りが良いな。

「それでお兄ちゃん、聞きたいことって?」
「ああ、これなんだが」
俺はメモを渡す。
「ォーガキンの首に書かれていた古代エルフの文字なんだが、 どこかで見た気かしてな。 ルーティは憶えていないか?」
「うん1行目は億えている」
ルーティはあっさり頷いた。
「私はお兄ちゃんとの思い出はすべて記憶している。これは“世界の果ての壁”で戦ったジェムビーストに刻まれていた古代エルフ文字の一文と同じもの」
「ジェムビースト! そうかあの時か」
巨大な亀のような姿をした魔法を吸収する恐るべき怪物。
1人につき1つの加護が宿るというこの世界の大原則を覆す、無数の加護を宿していた古代エルフが作った異形の存在。
ルーティですら苦戦した強敵だった。
その甲羅に刻まれていた文字がゞ このメモの1行目と一致する。
「どういうことなの? ジェムビーストとあの突然変異種オーガキンに何か関係かあるということ?」
リットか驚いた様子で言った。