《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第三章(16)

「よし、お前ら! 声かけて回るぞ」
「「「おう！」」」
彼らはすぐに行動してくれた。
避難も順調に進み、広場の周りの建物の所有者達も二つ返事で家を貸すことを了承してくれた。
勇者の肩書を掲げて魔王軍と戦っていた頃でも、まだ被害が出ていないタイミングにもかかわらず、こんなすんなりと信じてもらえたことは減多に无い。
これならば人的被害ゼロで解決することもできそうだ。
俺は村の人達に状況を説明し、村を守る作戦を立てる。
「大丈夫だとは思うが農作物や家畜の被害が出てしまうことも覚悟してくれ、村の人達の命を最優先にする」
「分かっているよ、誰も死なないことが一番だ」
「オーガキンは俺とリットで住処を探して討伐する、こちらには妹を護衛に残すから安心して欲しい」
「あの小枝で木を斬った子なら心強い、 本当にありがとう……レッドさんとリットさんもどうか気をつけて」
「大丈夫だ、任せてくれ」
俺は力強くそう言い切った。

＊＊＊
俺とリットは再び村の外へとやってきた。
時刻は16時くらい。
空はにわかに曇り、ポッポッと雨が降ってきた。
「急に降り出した……山の天気は変わりやすいな」
「今が冬じゃなくて良かったね」
俺とリットはコ1トのフードを被り、雨を凌ぐ。
「こっちね」
痕跡をたどっているのはリットだ。
リットのおかげで、迷いなく森の中を進んでいる。
「でもこいつらの足跡の痕跡を消す技術は中々のものよ ここが森じゃなければ追いかけられなかったかも」
「リットにそう一言わせるオーガキンか……油断はできないな」
普通ならオーガキン程度にやられることはないが、モンスターも加護を宿していて、誰かを殺すことで成長できるのだ。
モンスターは強力な加護を持って生まれてくることは少ないか極稀に例外もある。
俺も一度 『ウェポンマスター』 の加護を宿したフロストウルフが、剣を咥えて暴れまわっていたのを討伐したことがあった。