《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第二章 6/6(6)
「ああ、良い村だ」
俺も笑って答える。
ルーティは花に止まるミッパチを見つけ、屈み込んで観察していた。
「モコモコ」
身体についた花粉でモコモコになったミッバチが飛んでいったのを見て、 ルーティは楽しそうにつぶやいた。
「ああして動けない花に代わって花粉を運ぶんだ。蜜も花粉もミッパチにとっての食料だけど、 花にとっても受粉するためにミッパチの存在が欠かせない この村の野菜だってミッパチが花粉を運んでいるから育つんだ」
「ミッバチは自分達の巣のために行動しているのに、それか花や私達のためにもなっているなんてすごい」
ルーティは飛ひ去っていくミッパチの後ろ姿を見つめている。
『勇者』 として、他人のために生きなければならなかったルーティにとって、 ミッバチの生き方か特別なものに見えたのかも知れない。
その時。
「全員! 構!!」
掛け声か聞こえた。
「いーち!にー!さーん!」
続いて何人かが同時に叫ぶ声。
これは……訓練の声か。
掛け声のする方へ向かってみると、 伐採跡の広場に子供達が集まって槍の訓練をしていた。
「戦闘訓練か」
人が住んでいない村の周辺には動物だけでなく、 当然モンスターも生息している。
ここらへんには強力なモンスターは生息していないようだが、 ゾルタンから離れたこの村を守るのは、 この村に住む人々自身以外いない。
別に珍しい光景ではない。 そもそも加護を成長させるために、 この世界に住む人々は戦う技術を身につけているのだ。どの村でも子供のうちに武器を扱う基礎くらいは教えるものだ。
俺の場合は戦闘訓練を受ける頃には1人で森に入ってモンスターを倒していたため、戦闘訓練は受けなかったが。
「あれは蓮華流だな」
年長の子供が読んでいるのはヤランドララが書いた蓮華流棒術の教本……その中の棒を槍として扱う技術を抜粋した写本だ。
ボロボロに擦り切れているその本を読んで、 子供達は槍の基本技術を身につけよ、つとしている。
俺も笑って答える。
ルーティは花に止まるミッパチを見つけ、屈み込んで観察していた。
「モコモコ」
身体についた花粉でモコモコになったミッバチが飛んでいったのを見て、 ルーティは楽しそうにつぶやいた。
「ああして動けない花に代わって花粉を運ぶんだ。蜜も花粉もミッパチにとっての食料だけど、 花にとっても受粉するためにミッパチの存在が欠かせない この村の野菜だってミッパチが花粉を運んでいるから育つんだ」
「ミッバチは自分達の巣のために行動しているのに、それか花や私達のためにもなっているなんてすごい」
ルーティは飛ひ去っていくミッパチの後ろ姿を見つめている。
『勇者』 として、他人のために生きなければならなかったルーティにとって、 ミッバチの生き方か特別なものに見えたのかも知れない。
その時。
「全員! 構!!」
掛け声か聞こえた。
「いーち!にー!さーん!」
続いて何人かが同時に叫ぶ声。
これは……訓練の声か。
掛け声のする方へ向かってみると、 伐採跡の広場に子供達が集まって槍の訓練をしていた。
「戦闘訓練か」
人が住んでいない村の周辺には動物だけでなく、 当然モンスターも生息している。
ここらへんには強力なモンスターは生息していないようだが、 ゾルタンから離れたこの村を守るのは、 この村に住む人々自身以外いない。
別に珍しい光景ではない。 そもそも加護を成長させるために、 この世界に住む人々は戦う技術を身につけているのだ。どの村でも子供のうちに武器を扱う基礎くらいは教えるものだ。
俺の場合は戦闘訓練を受ける頃には1人で森に入ってモンスターを倒していたため、戦闘訓練は受けなかったが。
「あれは蓮華流だな」
年長の子供が読んでいるのはヤランドララが書いた蓮華流棒術の教本……その中の棒を槍として扱う技術を抜粋した写本だ。
ボロボロに擦り切れているその本を読んで、 子供達は槍の基本技術を身につけよ、つとしている。