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《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍,流落到边境展开慢活人生8》-第二章 4/6(14)

だから俺は別に打算のない人助けをしたわけじゃない。
「それにな、 正直に言えば暇だったから手術までしようと思っただけだ。これが普段なら応急手当てだけして、ゾルタンで治療を受けることを勧めるだけで済ませていたよ」
「私がお兄ちゃんをえらいと思ったから褒めているだけ。 お兄ちゃんは気にせず私に頭をなでられていればいい」
ルーティは譲らず、 「えらいえらい」と俺の頭をなで続けている。
仕方ないので、 俺はルーティにされるがまま目を閉じた。
やはり疲れていたのだろう。
気がつけば俺は眠ってしまっていた。
***
夢を見た。
服を泥だらけにした小さなルーテイか、母さんに叱られている。
『勇者』 であるルーティは困っている誰かを見過ごせない。
あの汚れた服も、 きっと誰かを助けた結果なのだろう。
そう考えてしまうと、俺はあそこでルーティが叱られているという理不尽に耐えられなくなった。

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母さんの前に立ちはだかり、 俺は母さんの言葉のすべてを理論立てて否定する。
ルーティは正しいことをしたのだ、だから叱られるのはおかしいと。
やがて母さんは諦め……辛そうな顔で立ち去った。
母さんだってルーティが遊んで汚したわけではないことくらい分かっている。
母さんが叱るのは、ルーティに自分を犠牲にして誰かを助けて欲しくないからなのだろう。 そんな生き方を続ければ、いっかきっと後悔する日がくる。
ありふれた加護を宿した母さん に どって、それが我が子より長い人生を生きてきた親として教えるべきことだと考えているのだ。
だがルーティは 『勇者』 だから、自分を犠牲にしてでも誰かを助けなければならない。
だからどうしようもなくて、母さんがルーティを遠さけてしまうことも仕方かなくて……。
「お兄ちゃん」
ルーティが俺の顔を見ていた。
俺はこわばっていた顔を崩して笑い、ルーティの頭をなでる。
「よく頑張ったな、えらいぞ」

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