《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-幕间 勇者伐恶(5)

「もちろん、僕にできる限りのカで君を守るよ」
「いやーん」
頬を赤くしてクネクネと身悶える彼女の名は、 ラベンダ。
ジャングルに住んでいた妖精ラベンダは、ヴァン達のために森の秘宝を守るべヒモスのところへの案内役としてヴァンのパーティーに加わり、秘宝を手に入れた後もヴァンと一緒に旅を続けたいと真の仲間になったのだった。
「ラベンダは一緒に正義のために戦った仲間だから。 邪悪な魔獣べヒモスを倒せたのもラベンダがべヒモスの弱点を教えてくれたからだよ」
「うふふ、 私はヴァンのためだったらなんだってしちゃうんだから」
ラベンダはヴァンの肩へと着地すると、小さな唇でヴァンの頬へとキスをした。
ヴァンはうぶな少年らしい表情で顔を赤くする。
ヴァンの仕草を見てラベンダはますます嬉しそうにヴァンの頬へ抱きっいていた。
その時、ガシャンという大きな音かした。
「てめえ、さっきから何をニャニヤしてやがる！！」
怒鳴り声と共に男か立ち上がる。

毛皮の服を着た虎ひげの男だ。
酔った男にすごまれているのは灰色に染められたレザーメイルを着た男。
虎ひげの男の怒りを受けて、それでもレザーメイルの男は口元にニャニヤとした表情を浮か べている。
酒場でよくある喧嘩。周りの荒くれた酔っぱらい船乗り達も、これから起こる騒ぎを期待して囃し立てている。
「おいこら! なんとか言いやがれ！！」
虎ひげの男がレザーメイルの男の胸ぐらを掴んだ。
「こ、こ、これで正当防衛だ」
「あ……」
肉を引き裂く音がして、真っ赤な血が床を汚した。
囃し立てていた船乗り達が静まり返る。
レサーメイルの男の手には小さいか細く鋭いナイフか握られていた。
「お、 お、 俺は 『殺人鬼』 の加護持ちなんだ。た、 た、 たまに人を殺さなけりや収まらないんだ」
それからレザーメイルの男は周りを見回す。
「こ、 こ、こいつのお友達はいないのか? か、か、仇をうっため俺に襲しかかってはくれないか?」