《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 3/4(10)

5メートル以上あった間合いを一足で詰める。
「レッド……！」
リットか息を呑むのか聞こえた。
だが。
「ちつ！？」
ダナンの身体が右へと逸れた。
ダナンのいた場所へ俺の剣が跳ね上がる。
「武技：暴れ魔脚！！」
回避した体勢からの後ろ回し蹴り。
武技は動きが決まっていることもあり、 一度ニュートラルな体勢に戻らないと使えないのか普通だが、 ダナンはどんな体勢からでも武技が使えるよう動きを研究してある。
ダナンは間違いなく脳筋なのに、 武のことになると理知的に研究を行える。
ダナンと会話し、 初めてその高度な武術理論を聞いた時は普段のイメージとのギャップに驚いたものだ。
俺がダナンの武術を知らなければ、 今の蹴りはかわせなかっただろう。
「ぐっ！！」
俺の剣がダナンの脚を打った。
武技による気で守られているため、俺の剣では大したダメージは与えられていないか、最初に一撃を入れたのは俺が先だった。

「おおおおっ！！！」
ダナンの連打が俺を襲う。
一撃一撃が必殺の威力を持っ連打。
一発でも当たればそれで終わる。
「すごい、なんであれを避けられるの！？」
観戦しているヤランドララが驚いている。
俺はダナンの連打を、剣で払い、身を反らせ、飛び退き、すり抜け、その他あらゆる防御技術でかわし続ける。
「……ここだ！！」
連打の隙間を縫うように、俺の剣がダナンの胸へと突き出される。
「！？」
俺の剣が空へと弾かれた。
まずい！！
「オラツ！！」
武器を失った俺をめがけ、 ダナンの左腕が唸った。
「武技：破砕拳！！」
ダナンの武技が俺へと迫る。
俺は回避することなくダナンの左腕を掴み、 相手の武技の勢いを利用して後方へと投げ飛ばす。
ダナンの身体が宙を舞ったが、ダナンは空中で体勢を立て直し、倒れること無く着地した。
弾き飛ばされた俺の剣が、ダナンの側へと落下して地面に突き刺さる。