《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 3/4(11)

「…………」
ダナンは俺の剣を一暼すると、ゆっくりと近づき手に取った。
「やつばりただの銅の剣だよな」
ダナンは俺に向けて剣を投げつける。
俺は飛んできた剣を右手でキャッチし構え直した。
「俺の方が遥かに強いはずなのに、俺の技はすべて見切られ、お前の剣が俺に触れた」
戦いの表情をしていたダナンが顔をほころばせて笑った。
「おもしれえなギデオン、やつばりお前はおもしれえよ」
「……ダナンならどうすれば勝てるのか、もう分かったんだろ?」
「まあな、お前が俺の攻撃をさばけているのは、俺がどんな攻撃をするのか先読みしているからだ」
「ああ」
ダナンの拳は俺の防御よりも速い。
ダナンの動きを見てからでは到底間に合うものではない。
たやすだか、どんなに速い技でも相手より先に動けば防御することは容易い。
相手はあの旅を共に戦ったダナンなのだ。俺は旅を戦い抜くため、仲間のできることは知り尽くしている。

だから何をしようとしているか、その思考を理解できる。
「だったら俺がしない技で戦えば勝てる、 少し手加減すりやいい話だ」
「そうだな、ダナンが全力を出さなければ俺はダナンの技を予測できなくなる:::それで、手加減するのか?」
「いやしねえよ、 これは殺し合いじゃなくて手合わせだ。俺は、 俺の出せる最強の俺としてお前と戦うんだ。そうでなければ意味がねぇ」
「そう言、つと思ったよ」
「へへつ」
ダナンとはそういう男だ。それこそが俺が旅の間信頼し、尊敬した人類最強の武闘家ダナンなのだ。
「行くぜギデオン! お前が俺の全力を見切っているというのなら、俺はお前にそれ以上の俺を見せてやる！」
「ははつ、暑苦しいやつだな!」
「尊敬する相手がこれほどまでに俺の武を理解し、そして立ち向かってくれるんだぞ! これで燃えなきや俺じゃねぇ」
「来いダナン! 俺は俺の人生をもってお前の武と渡り合ってみせる！！」