《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 2/4(18)

「ああ見た」
魔王軍水の四天王アルトラを一対一で打ち破り、重傷を負わせて撤退させた謎の傭兵エスカラータ。
「ありやテオドラだな」
「ダナンもそう思うか」
辺境ゾルタンに情報が伝わるのは遅い。
一昨日の新聞に書かれたその戦いが行われたのは、2ヶ月も前の冬の頃だそうだ。
仮面の騎士エスカラータ
槍と法術を使う経歴不詳の謎めいた女騎士。
「この大陸に四天王を倒せる戦士が他にいるとは思えねえよ、そんな槍使いかいるならとうの昔に戦場へ出てるだろ」
「そんな戦士がいたなら、俺も仲間に勧誘できないか考えただろうな」
「四天王を倒せる戦士が仲間になれば、旅ももうちっと楽だったろう」
「ああ、俺達の旅はいつも誰もやったことのない勝利を目指す戦いだったからな」
「最初に戦った土の四天王デズモンドは本当に苦労したよな。結局何回逃げ出すはめになったんだったか」
「3回だ、4回目の戦いで周囲の土をすべて凍らせようやく倒すことができたんだ」

「魔王軍から占領された国を取り返したのも、魔王軍四天王を倒したのも、伝説の聖剣を見つけ出したのも、全部俺達が最初だ」
俺達の旅は常に前人未踏の戦いだった。
誰も勝てない相手に勝つ、誰も調べたことのない遺跡を進む、誰も手に入れたことの無い秘宝を手に入れる……。
「これからは変わっていくんだろうが、今四天王とやりあえるのはルーティを除けは、俺かテオドラくらいのもんだろう」
「俺は騎士団時代も各国の英雄を何人か見たけど、今のダナンとテオドラは群を抜いているよ それにエスカラータが従者として連れているのは右腕が義手の剣士だそうだ。アルべールのことだろう」
「あいっか、そういや助けてもらった礼をちゃんとしてなかったな」
「シサンダンとアレスに負けて死にかけたところを助けられたんだったか」
「あの場にいたやつらは全員アルべールよりも遥か格上だった。 なのにあいつは逃げること無く俺を助けようとした。腕は弱っちいか大した精神力だ」
このゾルタンでアルべールと戦ったのも、もう半年も前のことになるのか」