《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第一章 1/4(13)

「お兄ちゃん先輩」
ルーティは楽しそうにそう言った。
「お兄ちゃん先輩……良い言葉」
その言葉の何かがルーティの琴線に触れたようで、何度もロの中で繰り返している。

「そうだ」
ふとルーティが真剣な表情になった。
くるりと向きを変え、テイセの方へと向き直る。
「え、ええっと、ルーティ様? 」
「テイセ 」
「はい」 
「ありがとう、テイセと一緒だから上手くできた」
テイセは一瞬驚き、それから笑った。
「はい、私もルーティ様と一緒にこの農園をやれて楽しいですよ」
「うん、楽しい 」
そこに戦いはなく、ルーティとテイセは平和な時間を過ごしている。
＊＊＊
ついでにもう一箇所寄り道をしていこう。
俺は中央区にある病院へと向かう。
「あの方ですか? 公園で運動していると思います」
受付の看護師に礼を言ってから、俺は病院近くにある公園へと移動した。

中央区の公園は、下町の中にある森と違ってしつかりと手入れをされている
公園だから当たり前と考えるのは、ゾルタン人を分かっていない 。サボれるところはサボるのがゾルタン人だ。 この公園がしつかりと手入れをされているのは、公園の手入れをするのが趣味となっている管理人の熱意によるものだ。
公園では子供達が鬼ごっこをして遊んでいる、地面には子供が怪我しそうな大きな石はない。
ゾルタンはそういった少数の熱意によって支えられているのだ。
「いたいた」
公園の中でも人気のない茂みのところに 『武闘家』 ダナンはいた。
普段の激しい気性からすれば信じられないほど静かな面持ちで、 ゆったりとした動きで技の鍛錬をしている
「調子良さそうだな」
「おうよ」
ダナンの動きか途切れることなく加速した。
音を立てて地面を踏み込み、左の拳を突き出す。
俺のところまで届かないと分かっていても背筋が凍った。
「8割ってところだな。まっ、 あとは戦いながら取り戻すさ」