HARUKA与月亮王子，YOASOBI视觉小说(25)

「大丈夫？」
ってヒロキを抱きしめたんだ。
怪我はなかったみたいだ。
良かった……
良かったよ……
遥の大切なものを守れたんだから。
頼りない王子さまがさ、
最後はちょっとだけ王子さまらしいことができた。
でもさ、ヒロキはさ、怪我はないけどさ、泣いたんだ。
僕を見て。

ヒロキの手から離れて床に落ちた僕の体は。
割れたんだ。
真ん中から真っ二つに割れた。
取っ手のところも取れて。
フチの一部は粉々になった。
ヒロキは割れた僕の体を見て泣いたんだよね。
「こわれちゃった」
って言って。
遥も、僕の割れた体を拾いながら
涙をこぼしたんだ。