サルの恩返し(2)
2023-09-16 来源:百合文库
なんとおどろいたことに、一ぴきのサルが、ばけもののような大ダコにさらわれようとしています。
「よし、いま助けてやる!」
勘助は、こしにさしていた刀をサッとぬいて、波打ちぎわにかけつけました。
「えいっ、えいっ、えいっ!」
勘助は大ダコめがけて、思いっきり何度も何度も刀をふりおろします。
ところが、この大ダコの体のかたいのなんの。
刀は、あっというまにボロボロになってしまいました。
「こりゃあ、とんでもないばけものダコじゃ。たまったもんじゃないわい。こんなのにつきあってはおれん」
勘助は、にげだそうとしましたが、そのとき勘助は、将軍さまへとどける刀を持っていることを思い出しました。
「そうじゃ、将軍さまにさしあげるこの刀なら、あのばけものダコをやっつけられるかもしれんぞ。将軍さま、ちょっくら、おかりしますだ」
サルはもう、大ダコに海の中にひきずりこまれています。
なかまのサルたちが海のほうを見て、心配そうにギャーギャーと、さわぎます。
勘助はすばやくおびをとき、はだかになって将軍さまの刀を口にくわえて、ザップンと海にとびこみました。
勘助は、大ダコの足にかみついてサルを助け出すなり、
「えいっ!」
と、将軍さまの刀で大ダコに切りかかりました。
ところが、大ダコの体にあたったとたん、その刀が折れてしまったのです。
勘助は、サルを助けて海べにあがってきたものの、その場にヘナヘナとすわりこんでしまいました。
「よし、いま助けてやる!」
勘助は、こしにさしていた刀をサッとぬいて、波打ちぎわにかけつけました。
「えいっ、えいっ、えいっ!」
勘助は大ダコめがけて、思いっきり何度も何度も刀をふりおろします。
ところが、この大ダコの体のかたいのなんの。
刀は、あっというまにボロボロになってしまいました。
「こりゃあ、とんでもないばけものダコじゃ。たまったもんじゃないわい。こんなのにつきあってはおれん」
勘助は、にげだそうとしましたが、そのとき勘助は、将軍さまへとどける刀を持っていることを思い出しました。
「そうじゃ、将軍さまにさしあげるこの刀なら、あのばけものダコをやっつけられるかもしれんぞ。将軍さま、ちょっくら、おかりしますだ」
サルはもう、大ダコに海の中にひきずりこまれています。
なかまのサルたちが海のほうを見て、心配そうにギャーギャーと、さわぎます。
勘助はすばやくおびをとき、はだかになって将軍さまの刀を口にくわえて、ザップンと海にとびこみました。
勘助は、大ダコの足にかみついてサルを助け出すなり、
「えいっ!」
と、将軍さまの刀で大ダコに切りかかりました。
ところが、大ダコの体にあたったとたん、その刀が折れてしまったのです。
勘助は、サルを助けて海べにあがってきたものの、その場にヘナヘナとすわりこんでしまいました。