百合文库
首页 > 网文

ラノベレビュー『二度めの夏、二度と会えない君』

2023-07-17 来源:百合文库

ラノベレビュー『二度めの夏、二度と会えない君』



★★★☆☆
最初から結末がわかっている物語を楽しむためにはその結末へと導く過程が重要になってくる。残念ながら今作ではそれがうまくできたとは到底言い難いだろう。タイムリープものならその二度めのチャンスをいかにうまく利用するかが醍醐味のはずだが、主人公はほんの些細な変化をも厭った。なぜなら彼が修正したいところは最後の一言だけだから。
それならばタイムリープの必要がどこにあるんだ?主人公はそのタイムリープを通して最後に立ち直ったからいいのではないかと思われるかもしれないが、その結果に至る出来事が正直に言って退屈だった。何せ主人公が一度体験したことなので、読者にとっては未知のことでも主人公からしてみれば驚くこともないだろう。そのため非常に共感しがたいと感じた。
では我々読者にとっての新鮮味はなんだ?まさに主人公にすら予想できぬ展開他ならない。主人公が自ら過去を変えたがらないのなら、超展開でもない限りその日々の日常に起こる過去と違う「誤算」だけが読者の好奇心をくすぐることができるのだ。何せ結果は最初からわかっていたから。そしてそのいくつもの「誤算」が積み重ね、主人公の予想していた未来とどれだけかけ離れた結果になるのかが見所と言えるだろう。いわゆるバタフライ効果だ。

ラノベレビュー『二度めの夏、二度と会えない君』


猜你喜欢