《尽管如此，你还是喜欢氪金抽卡》第三话———转载机翻注意(5)

「そうなんじゃない？だよね？」
大学の卒業式で久々に会った友人たちに話を振られる度、愛想笑いで返した。
大変かどうかなんて、まだ入ってもないんだから知らない。
　僕だって自分は出版社で編集者とかになるのだと思っていた。
　ＩＴ企業の定義なんて知らない。むしろ教えてよ。
そう言い返してしまうことも考えたけれど、言葉を飲み込んだ。みんな、卒業式の雰囲気で普段より態度が軽くなっていただけだ。明るく、華やかで、幸せな雰囲気を、自分の不安で壊してしまう必要はない。そんな人間にはなりたくない。
続けてアローンズゲームスの主力事業、ソーシャルゲームという業界のことも改めて調べてみた。
「……一兆円」
途方もない数字に、一瞬思考が麻(ま) 痺(ひ) して追いつかなかった。
率直に、驚いた。僕からすれば、暇な時間を気軽に潰すことのできるアプリゲームといった程度の認識で、友人でたくさん課金している人はいたけれど、僕自身は全くしたことはなかった。

だから、ソーシャルゲームという業界が、どれくらい大きなものなのか正確には理解していなかった。
二〇二〇年の日本国内のソーシャルゲームの市場規模は約一・三兆円。ソーシャルゲームの市場が活気づき始めた二〇一一年の市場規模は約二〇〇〇億円なので、この一〇年ほどで五倍以上に急速に膨れ上がったということになる。
二〇一二年以降はスマホアプリとしてのソーシャルゲームが台頭し始め、スマートフォンの普及と端末の高性能化によるクオリティの向上も後押しした結果、現在の一兆円を超える巨大な市場に成長したらしい。
僕が元々目指していた出版業界は、紙の本の市場規模が約一・二兆円と、ソーシャルゲーム市場と同じくらいだった。
紙の本の市場が年々小さくなってしまっているとはいえ、出版界が一〇〇年以上の歴史の中で築き上げたものを追い抜いているのは、ソーシャルゲーム市場の右肩上がり具合がそれだけ凄まじいということだろう。