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ココロ(2)

「寂しい…ね」
「寂しいは、他人がいるから成立する感情だからね」
『?』
「みんながいるから、一人になったときに寂しくなるんだよ」
「“みんな”がいないと、寂しいとは思わないからね…」
『“みんな”をつくりたいとおもわないの?』
「別に…疲れたし」
『ふーん…』
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窓の外は、薄暗く曇り始める。
風が吹き込んで、肌寒く感じた。
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『ねえ、くさい』
「やべ、バレた。」
『私のところに来る前には吸わないでって言ってるじゃん』
「しょうがないじゃん、吸いたいんだもん」
『吸ってもらうのはかまわないけど、臭いを纏わないで…』
「はーい」

ココロ


『素直でよろしい』
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『ねえ、前の話の続きだけど』
「ん?」
『私がいなくなったら、寂しい?』
「…ん~」
『え、悩むの?』
「…想像したら、言葉にならなかった」
「寂しいし、辛いね」
『へえ…』
『“みんな”って思ってくれてるんだ』
「…気恥ずかしいな」
『えへへ…』
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出会わなければ、感じることはない感情。
だけど、出会うことを後悔するだろうか。
ある意味、別れを悲しむことは、幸せなことだ。
彼女は、ゆっくり眠った。
俺は、彼女の隣で座っていることしかできなかった。


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