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清涧寺7番外:瑞花「ずいか」上(3)

2023-12-20 来源:百合文库
“好了。”
自分の面倒を見てほしいと言ったことはこれまでに一度(いちど)もないが、伏見はこういうふうに冬貴扱(あつか)うことに何からの喜(よろこ)びを見出(だ)しているようだ。
虽然自己没要求过他照顾自己,但伏见好像很高兴能这样与冬贵接触。
だから、させるべきだろうと冬貴は考(かんが)えている。
所以冬贵认为由着他这么做比较好。
すとんと火鉢(ひばち)の前に座(すわ)ると、伏見がその後ろに腰(こし)を下(お)ろした。彼はすかさず冬貴を抱き込み、うなじに唇(くちびる)を寄(よ)せる。
冬贵坐在火盆前,伏见坐在他身后。伏见一坐下就抱着冬贵,并把嘴唇轻轻贴在了冬贵的后颈。
「ふふ」
“呵呵。”
触(さわ)れた感触(かんしょく)がは羽毛(うもう)の如きやわらかさで、つい、笑う。
因为后颈感受到的嘴唇的触感就像羽毛一样,冬贵忍不住笑了笑。
「ん?」
“嗯?”
「おまえは、変わらないな」
“你啊,还是没变。”
「どういう意味(いみ)だ?」

清涧寺7番外:瑞花「ずいか」上


“什么意思?”
伏見が口利(き)くたびに息が当たってくすぐったくて、冬貴は身を捩った。
伏见一开口说话,气息就会碰到后颈,冬贵觉得痒,扭了扭身。
自覚(じかく)がないのも、無理はない。彼がその話をしたのは、冬貴の記憶(きおく)にある限(かぎ)りでは一度(いちど)だけだ。
也不怪他没这样的自觉,在冬贵的记忆里,这样的话他之前只说过一次。
伏見にとって言葉はただの言葉(言葉)。記憶(きおく)の底(そこ)から浮(う)かび上(あ)がる泡(あわ)ようなもの。
对伏见而言,说过的话就像从记忆深处浮出来的泡泡一样,很快就忘了。
伏見のことならばすべてを鮮明(せんめん)に覚えている冬貴とは、違う。
但冬贵不一样,只要是伏见的事情,他都记得清楚。
目を閉じた冬貴は、ゆるゆると昔のことを思い出していた。
冬贵闭上眼,慢慢地回忆起了往事。
(上完)
来源&校对:遊佐ヒカリ
翻译:给乔乔挚爱的野神先生


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