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第3话 和憧憬的少女跨越时光的再会(8)

そんなことが何回もあったので、俺は女性が重そうな荷物を運んでいると半ば反射的に「重そうですし持ちますよ」と声をかけるクセがついてしまったのだ。
「あ、ありがとうございます。ふふっ、正直ちょっと借りすぎたかなって思ってたので助かりました」
(良かった……いきなりキザな行動してくるキモい奴とは思われなかったか)
思い出は美化されるものだけど、彼女の可愛さも明るさも天然さも記憶のままだ。
最初はとにかく好きだと伝えたいという気持ちだけだったけど……話せば話すほどそれじゃ満足できなくなっていく。
「その、なんだか……喋り方だけじゃなくてやっぱり昨日までの新浜君とすごく変わった気がします」
「そうかな?」
「はい、なんだか力強くなったというか……男の子っぽさが上がって素敵になったと思います」
こんな男子のハートを射貫く台詞を満面の笑顔でさらっと言えるのが紫条院春華という女の子だった。

第3话  和憧憬的少女跨越时光的再会


は、破壊力がすごい……正直すごいキュンキュンしてる……!
(はは……けど……そんなふうに言って貰えるのなら、あの人生の浪費みたいだった12年間も少しは糧になっていたのかな……)
「ははっ、そう言われると嬉しいな。それにしても本いっぱい借りたんだなあ。どれか面白いのあった?」
「はい! どれも中々読み応えがありました! まず――」
紫条院さんと他愛ない話をしながら通学路を歩く。
美しい思い出を今度こそ思い出にしないという決意を固めながら、俺は二度と手に入らないと思っていた至福の時間を堪能した。


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