《世界顶尖的暗杀者转生为异世界贵族6》第二十一话(6)

魔族同士でも情報を共有される以上、いっか必ずこちらの戦法は通じなくなる。 【魔族殺し】 は極めて扱いが難しい、欠陥だらけの術式だからだ。
「ふむ、我らの同胞の牙で作った剣というわけですねえ。 なんとむごいことを」
「魔族同士が殺し合えるなら、魔族の肉体なら、魔族を傷つけられるのではないかと仮説を立ててみたんだ……どうやらそれは当たりらしい」
新型のナイフ、その正体は獅子魔族の牙を掘り出したものだ。
分厚いミスリルの鎧すらかみ砕くほどの硬度と鋭利さ、それでいて衝撃にも強いという、常識外の素材であり、獅子魔族の死体から牙を回収していた。
純粋に武器として強力なだけでな く、魔族の体ということに意味がある。
過去の文献に、 魔族同士で殺しあいをしたという記述がいくつも残っていた。片方が命を落としたという記述すらあったぐらいだ。
 つまり、魔族は魔族を殺せるということ。
あくまで仮定にしか過ぎないか、 どうやら当たりだったようだ。
人形遣いが糸を飛ばしてくる。それを紙一重で躱すと同時に、姿勢を低くしながら、急激な加速で視界から消え、音もなくさらに一歩踏み出し相手の斜め後方に。

これをすると、 相手からは消えたように見える 近距離から不意を打っ暗殺術。
首に、 魔族の牙で出来たナイフを突き立て、傷口を広げるように手首をひねると、噴水のように紫の血が噴き出た。
そして、傷口が再生するがあまりにも遅々としたスピード。
「ああ、鬱陶しいですね、君は」
傷口を押さえながら、人形遣いは後ろに跳び、背後の壁を突き破って、彼の人形が突っ込んでくる 護衛を別室に隠していたらしい。
教主と違って死体を動かしているわけじゃなく、まだ生きている人間。
無駄な殺しをしないと決めている以上、そちらのほうがよほど面倒だ。
気を失わせても人形である以上、意味がない 壊さずに無力化するのか非常に面倒なのだ。
激痛を堪えながら、神の腕を自動術式ではなくマニュアルで動かし、人形遣いの糸を断ち切り、さらに前進 。
ちょうどいい、もう一つのほうも試させてもらおう。
ホルスターから銃を引き抜く。
銃自体はいつものもの、だが弾が少々特殊なものだ。