《世界顶尖的暗杀者转生为异世界贵族6》第二十一话(5)

それは糸がなければ人形を操れないという点だ。
人形遣いの怖さは、本人は隠れたまま、いくらでも替えの利く人形を次々と生み出してくること。
しかし、糸というのは必ず人形遣いに繋がっている。 そこをたどれば、本人を見つけられる。
トウアハーデの瞳に魔力を集中し、視力と魔力視能力を強化。
……俺の不意を衝いた見えない糸、あれを使われていれば面倒だったが。
(急がないとまずいな)
肩か燃えるように熱し。
神の腕を接続しているところを中心にして、痛みが全身を蝕む。
神器とはいえ、異物を体に取り付けているのだから、当然とも言える。
だか、外すわけにはよいかない。
見えない糸は防げない。
この神の腕がなければ、あれをもう一度喰らったら終わりだ。
「見つけた」
風のスラスターで加速する、糸の終点は、なんの変哲もない一軒家。ならばこそ疑いにくい、そんな絶妙な隠れ家。
窓越しに視線を感じる、さらなる加速をし窓を蹴破ったタイミングで、避けようのないほどの無数の糸か眼前に広かる。

回避は不可能。 だから、突っ込み、当たり前のように糸か俺の体を貫き、自由を奪い……停止命令がこなかったことで、神の腕が糸を断っ。
自由を取り戻した俺は、新型の大型ナイフを引き抜き、窓を突き破った勢いのまま、中にいた、やせぎすな灰色の肌をした男をすれ違いざまに切り裂く。
その直後、魔族独自の再生現象が起きているが再生が遅く、今も血が流れ続けている。
「面倒ですねえ。 あなた、神のおもちゃだけが切り札じゃなかったんですね」
その声は理知的で、どこか科学者のようにも感じられた。
人型の容貌も相まって、 何も知らなければ魔族とは思わなかっただろう。
「まあな、他にもいろいろと用意した」
なんども魔族と戦ってきたが、 その度に不満だと感じていたことがある。
それは、 【魔族殺し】 で 【紅の心臓】 を顕現させ、砕かない限り、 いくら傷を与えようと即座に再生するという性質。
あまりにも不利な戦いになるし、おのずととれる戦法も限定されてしまう。