《因为不是真正的伙伴而被逐出勇者队伍，流落到边境展开慢活人生8》-第二章 1/6(7)

附日文原文第二章 ロンゲバケーションhttps://wimgs.ssjz8.com/upload/1/6ゾルタン、ルーティの屋敷。
俺、リット、ルーティ、テイセ、ヤランドララ、ダナン、そしてアルべールが集まって朝食を食べている。
「やつばりレッドの作る飯は美味いな！」
「うん、お兄ちゃんの料理はいつも美味しい」
ダナンとルーティは料理を口いつばいに頬張って楽しんでいる。
いつものルーティはもっと上品に食べていたと思うんだが、ダナンにつられてしまっているようだな。
だけど今のルーテイも食事を全力で楽しんでいてとても可愛い。
『勇者』 であった頃のルーティにとって食事は有力者との交渉の場でしか無かった。
成長した 『勇者』 の加護はあらゆる耐性を与える。 『勇者』 が飲水や食料が無い程度のことで倒れることは許されないのだ。
『勇者』 ルーティの身体は常に最高のコンディションを保っていた。食事を食べることはできても、その栄養が体に影響を及ばすことはない。
常に満腹状態で食事をしているようなものだとルーティは言っていた味は分かっても美味しいという感情や食べたいという欲求につなからない。

今はルーティに生まれた 『シン』 という加護のカで、そういった人間性を奪、つような耐性は無効化している。
しかし……『シン』 のスキルはルーティを 『勇者』 の加護から解放するのにあまりにも適している 自分のスキルを無効化できる加護なんて、まるで 『勇者』 の加護から解放されたいというルーティの望みが形になったようなものではないか。
加護は至高神デミスから与えられるもの。 そこに人間の望みが入る余地しはない……少なくとも記録に残る限りはそれが真実だった。
おそらくルーティの 『シン』 は神から与えられたものではない、 ティ自身から生まれたものだ。
それはすべての人間には生まれつき神から加護という役割を与えられるという、この世界のルールの根本を変えてしまうカである。
「ごちそうさま」
食事を終え、行儀よく口をナプキンで拭っているルーティは普通の少女にしか見えない。
ルーティに世界のルールから外れた加護が宿ったこの世界で、史上例のない2人目の 『勇者』 が現れた。