《世界顶尖的暗杀者转生为异世界贵族6》第十四话(10)

それは教主だけじゃない、 この異端審問に関わった全員が同じ認識だ。
まともにやれば、勝ち目など存在しない。
「普通ならな。 だから、普通にはしない。 君の力が、女神の依り代たる本物の君の力があれば勝てる。 断言しよう、教主はもうとっくに君の後釜を用意しているよ。 君はも、つアラム・カルラじゃない。奴らは君を取り戻そうとはしないどころか、暗殺者を差し向ける」
使いにくい神輿を使うよりはいっそ潰して、新しい神輿をあてがったほうがいい。
彼らにとって、女神の声が聞こえるかなんてどうでもいいのだから。 どんな人形だろうと、教主が女神の声が聞こえていると言えば、聞こえていることになる。
アラム・カルラ本人以外、その真偽を確認することなどできないのだから。
「私は、そんな」
彼女は逃げるときにそこまで考えていなかったのだろう。
自分の価値を疑っていなかった。 女神の言葉を聞けることの意味を過大評価していた。
もし、こうなるとわかっていたら俺の手を振り払ったかもしれない。

そんな彼女を追い詰めるような話をしたのはわざとだ。
こうして話をしている、っちにアラム・カルラはかなり強かな女性だと理解した。
俺に迷惑をかけて申し訳ないと言って謝った。だが、その瞬間までまったく彼女は俺に対し後ろめたさを見せていない。
もし、本当に心優しい女性であれば、俺をひと目見たときから罪の意識を覚えて、それが態度に現れただろう。
(だが、彼女が罪悪感を見せたのは、俺に謝ってから)
意識して、行った演技である証拠。同情を買うことで許されたいという打算が見える。
「殺されると脅されるまで庇ってくれた。その気持ちだけで十分だよ」
彼女に笑いかける。
すべてわかったうえで、彼女の思い通りになっているふりをした。
ついでに言えば、彼女が魔族に脅されても偽の神託をしなかったのも俺のためじゃない。女神の代弁者であるという自分の価値を貶めないためだ。
嘘をつく度、アラム・カルラの価値に傷がつくと本能的にわかっていたし、女神の不興を買うことを恐れた。