《世界顶尖的暗杀者转生为异世界贵族6》第十四话(9)

女神はおそらくアラム・カルラ、いや、ミルラという少女になんの興味もない。 代わりはいくらでもいると考えている。 あれの本質は世界を維持するための機械。個人に思い入れなどない。
それは俺に対してもだ。 俺よりも使える駒があれば、女神は簡単に俺を切り捨てるだろう。
「魔族と話したときも、私のこと何も言わないで……女神様は助けてくれないって思い知らされて……昨日なんて、私の従者が教主に殺されて、次は私だって脅されてつ、だから、屈してしまいました。 今朝、魔族の言葉を女神の言葉として伝えてしまったのです」
彼女はそう言って涙を流す。
一足、ほんの一足遅かったか。
「そのときは何を言ったんだ?」
「女神様は、ルーグ様に語りかけていないと、みんなの前で言ってつ。私は怖かったんです。死ぬことか、 いえ、 それ以上に、 アラム・カルラじゃなくなることが……また、あんな生活に、ただのゴミに戻るのがごめんなさい、ごめんなさい」
涙を流しながら、 アラム・カルラが自分で自分を抱きしめる。あまりにも強く爪を立てたせいで、落としきれていなかった白い染料が剥がれていく。

「よく、今まで耐えたな」
「怒ら、ないんですか? 私、我が身可愛さにルーグ様も陥れたのです？」
それは事実だ。
アラム教が俺を呼び出すタイミングで、女神の声が聞けていないという暴露をしたのは嵌めるため。
すでに俺は英雄から女神の名を騙る大罪人に落ちた。
俺が聖地にやってくると同時に異端審問が始まるだろう。
「悪いのは君じゃない、君を追い込んだ魔族だ」
「それでも……私は」
「もし、申し訳ないと思っているのならカを貸してほしい: :俺はあえて、奴の罠に挑むつもりだ。 異端審問を受ける」
そして、その罠を真正面から打ち破る。
「そんな、自殺行為です。審問と名がついていますか、ただレッテルを貼って、断罪するだけです。 話を聞くつもりなんて、向こうにはーミリもないのです」
ああ、知っている。
宗教とはそういうものだ。
権力者たちは己のメンツを大事にする 宗教家というのはその傾向がより強い。
己の間違いなど絶対に認めないし、認めるわけにはいかない。嫌疑をかけた時点で有罪だと決めている。有罪でなければならない。