百合文库
首页 > 网文

改心した、おいはぎ(3)

2023-09-16日语睡前故事20210508 来源:百合文库
「おーい、今帰ったよ」
「あら、お帰りなさい。早かったですね」
奥さんやお店の人たちが、店から大勢出て来ました。
それを見て、おいはぎの顔色が青くなりました。
これだけ大勢が相手では、いくら刀を振り回しても勝てそうにありません。
おいはぎがすきを見て逃げ出そうと思っていると、宗兵は奥さんにおいはぎを紹介しました。
「実はな、この人が手伝ってくれたおかげで、早く帰って来られたんだ。礼をしたいので、奥に入ってもらうよ」
そして宗兵はおいはぎと奥の部屋に入ると、大事な話があるからと他の人たちを追い払いました。

改心した、おいはぎ


おどおどするおいはぎに、宗兵が言いました。
「まずは、これは約束のお金だ」
そう言って、おいはぎの前に二両のお金を出しました。
「次にこれは、ここまで荷車を押してくれたお礼だ」
 そしてさらに一両のお金を追加すると、宗兵はおいはぎに言いました。
「見れば、お前さんはまだ若いようだし、行く当てがないのなら、わたしの所で働いてみてはどうだ? もちろん、今日の事はわたしの胸に収めておくよ」
それを聞いたおいはぎの目から、涙がこぼれました。
これほど人の心を温かく感じたのは、生まれて初めてです。

改心した、おいはぎ


猜你喜欢